心をどう保つか

2019/08/11 (日)  カテゴリー/本のご紹介

日本では昨日から、長期夏季休暇に入ったという方も多いのでしょうね。
ここ大阪は、酷暑に見舞われており、出かける気力がありません。
とはいえ、昨年の狂暑(←私の造語)に比べれば、今年はマシです。
電気料金が、昨年同月に比べて下がっていました。(笑)

さて、今日もあちらの本から印象に残った個所を。

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第Ⅳ部 心をどう保つか
<運>
最善の努力を尽くしたら、あとは神の意思にゆだねなさい。
そして神の決めたことに納得しなさい。
---------------------------------ユダヤの格言

<知識>
あまり賢くない人は、自分が理解できないことについては何でもけなす。
---------------------------------ラ・ロシュフーコー

知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす。  
---------------------------------ベンジャミン・フランクリン

<読書>
読書の習慣がある人とそうでない人とでは、
人生の充実度にだいぶ差がついてくる。
それにはふたつの理由がある。
第一は、読書は情報を得るのに最も安価で確実な技法だということだ。
あなたがロシアとの石油ビジネスを考えているとする。
そのために専門家にあって3時間話を聞けば、
コンサルタント料で数十万円を支払わなければならない。
コンサルタント料は払わず、誰かのツテで
ホテルのレストランのランチに招待し話を聞いたとしても、2~3万円はかかる(略)。
そこで得られる情報は、新書本一冊分にも満たない。
ロシアの石油関係の入門書や専門書は、
2万円もあればほぼすべて買うことができる。
インターネットの情報は無料だが、信頼度が低い。
そして信頼できるネットの情報のほとんどは、書籍か学術論文がオリジナルだ。
学術論文は素人には理解できない場合が多いので、
現実的には書籍から情報を得るのがもっとも堅実な方法なのである。
第二は、読書によって人生を代理経験することができることだ。
他人の成功だけでなく、失敗から学ぶことも重要になる。(略)

本というものは、わずか数行でも役に立てば、
それだけで十分値打ちのあるものだ。 
---------------------------------津田左右吉

<心の保ち方>
何事もゆきづまれば、まず、自分のものの見方を変えることである。
案外、人は無意識の中にも一つの見方に執して、
他の見方のあることを忘れがちである。
---------------------------------松下幸之助

<転機>
人間には、必ず人生の転機を直感し、
的確に判断できるかどうかを試される時が何度かある。
---------------------------------アントニオ猪木

現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、
新しいことや困難なことはいつまでたってもやり遂げられません。  
---------------------------------稲盛和夫


第Ⅴ部 人生の場面
<臨終の言葉>
人は死の間際になってはじめて、本気で生きてこなかったことに気づく。 
---------------------------------ヘンリー・デイヴィット・ソロー

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さて、最初のユダヤの格言。
これは、ここ数年、私が実践している生き方と重なります。
「人事を尽くして天命を待つ」ということ。
何の努力もせず、運を天に任せるのではなく、
自分でできることは精一杯やり遂げ、その結果は天に任せるということです。
その決断をしたら、結果がどうであれ受け入れる。
この謙虚さが、人を成長させるのだと思います。

ロシュフーコーの言葉。
これも、皆さん、納得されるのでは?
身近にいませんか?こんな人。(笑)
夫だったり、親だったり。鬱陶しいですね。(苦笑)
本当に賢い人は、周りの人すべてが師であるという認識を持ち、
常に謙虚で、学ぶ意識を持っているのです。

そして、ベンジャミン・フランクリンの言葉。
これは、彼自身の生い立ちから彼が出した結論。
本当に、その通りだと思いますよね。
「所有物」にいくらお金をかけたって、所詮、「物は物」。
丸裸にされてもなお残るものは、自分自身が得た知識なのです。
そして、知識があればこそ、知恵が生まれる。
その知恵が、その人をすごい人にするのです。

「読書」に関しても、色々と書かれています。
私はここ4年半ほどで、二千数百冊の本を読んできましたが、
(今も常に、図書館の本が15冊置いてあり、
 このうちまだ読み終えていないのは、3冊のみ。
 もちろん、この3冊も途中まですでに読んでいます)
「読書は情報を得るのに最も安価で確実な技法」とあるように、
図書館で借りれば無料で相当の知識を得られるわけです。
また、「読書によって人生を代理経験することができる」のも事実。
これも、とても大切なことだと思います。

津田左右吉の言うように、
「本というものは、わずか数行でも役に立てば、
 それだけで十分値打ちのある」と思います。
1冊読んで、全ページの中でたった一言でも大切な言葉に巡り合えたら、
それで人生が変わってしまうこともあるのです。

松下幸之助、アントニオ猪木、稲盛和夫らの言葉も、
私にはとても響きました。
実際に自分が経験したからこそ、この言葉が真実であることがわかります。
人生には、生死と向き合わなばならないことも含め、
どのタイミングかは人それぞれですが、「大きな転機」が生じるのです。
これまでの人生が何かおかしかったから、
「正しい方向に歩みなおさないといけませんよ」と、「転機」が訪れます。
そのとき、自分の考え方の癖を冷静に、客観的に知ることや、
孤独に身を置き、自分を深く掘り下げる作業を繰り返すなど、
自分の人生と真剣に向き合ったとき、困難を突破できる「何か」を得られます。

そして、最後のヘンリー・デイヴィット・ソロー の言葉。
ドキッとされた方も、多いのではないでしょうか?
私は40代半ばに、幸いにも自分の人生を見直すチャンスを頂き、
大幅な軌道修正をかけることができました。
そう、「本気で生きる」ために。
誰かの犠牲になる生き方ではなく、自分が幸せでいるために生きる。
そのベースには、社会に、他人に、喜んでもらえる生き方があります。
周りからたくさんの「ありがとう」「勇気をもらった」「元気をもらった」という
言葉をかけてもらえることが、自分の幸せに直結するのです。
人に何かを与えたいなら、自分がまず、その与えたいものを持っていなければ、
与えたくても与えることができないことに、ようやく気が付いたのです。
周りを笑顔にしたければ、私を虐めることで生きがいを感じるような人とは縁を切り、
毎日、幸せと喜びを感じられる生活を取り戻し、イキイキと生きることが重要。
常に「死」を身近に置き、その「死」を見つめつつ、今を丁寧に生きる。
この生き方をし始めてから、私は本当に幸せです。
死に際に、私はきっと、「あ~、いい人生だった」と言って死ねるような気がします。

これにて、こちらの本の紹介は終了です。




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自分自身と向き合う

2019/08/21 (水)  カテゴリー/本のご紹介

8月も下旬に入りました!
私の今年のお盆休みは5連休でした。
私にはやはり、長期休暇は向かないですね~。
休み明けの仕事再開は、体の負担が大きかった…。(涙)
ずっと仕事をしている方が、楽ちんです♪

さて、今日ご紹介するのはこちらの本。
ここ数年、宗教関連本もたくさん読んでいるのですが、
こちらは「禅」を主軸に置いたものです。

禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本 (幻冬舎文庫)



たくさんの著書をお持ちの方が書かれたもので、
私もこれ以外に数冊、拝読しています。

では、こちらの中から印象的だった個所を。

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第三章 所作を整える――“自分自身と向き合う”編
●ゴミは正しく捨てる
(略)
お遍路さんがかぶっている笠には「同行二人」と書かれています。
一人でお遍路をしても、歩いているのは二人なのです。
一人は自分、そしてもう一人は弘法大師・空海さんです。
お遍路さんが行く道には、必ず、空海さんが寄り添ってくれている。
ですから、つらくても、苦しくても、歩ききることができるというわけです。
私たちは一人で生きているのではありません。
いつだって心のなかの仏様と手を取り合って人生を歩いている。
心のなかの仏様とは、自分が持っている正しい心、
美しい心といってもいいでしょう。
(略)

●朝起きたら、窓を開ける
(略)
日本ほど四季折々の美しさを実感できる国はありません。
朝はそれを感じとる最高の時間です。
修行中の雲水は「暁天坐禅」といって、まだ朝が明けきらないうちから坐禅をします。
そこから修行の一日が始まるのです。
深く息を吸い込み、静かに自然の移ろいを感じながら、
心と体を整えてその後の修行に臨むためです。
朝をどう過ごすかで、その日一日はまったく違ったものになります。
(略)
朝を大切にする人は一日を大切にする人、
そして、人生を一所懸命、大切に生きる人なのです。

●過去のことは悔まない。将来のことを不安に思わない
(略)
過ぎ去ってしまったことは、変わりようのない事実です。
今になっていくら悔やもうと、取り返しがつかない。
やり直すことはできないのです。
また、将来どうなるかは、そのときになってみないと、わかりませんね。
今、気を揉んでもまったく意味はないのです。

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まず、最初のパート。
私はお遍路さんについては詳しくなかったので、
この本を読んで、「なるほど~」と思わされました。
これは、キリスト教では、救い主・イエスキリストと一緒に、
苦難の人生を歩む感じでしょうか。
「ひとりぼっち」で生きるのではなく、
常に「心の支え」である存在とともに生きていると思えたら、
とても心強いですよね。

続いてのパート。
私はここ数年、禅寺にこもってみたい…という衝動に駆られることが多く、
そういった受け入れをしている寺を探してみたこともあります。
様々な呼吸法について学んだこともあり、座禅や瞑想を、
禅寺で実際に行ってみたいと思うようになったのです。

私は「早寝早起き」を励行して数年経ちましたが、
本当に、夜がまだ明けていない時間に目覚め、
徐々に日が昇ってくる空の変化を眺めたりすると、
「自然の偉大さ・素晴らしさ」に驚嘆します。
時折家を出て、東雲(しののめ)の空を体全部で感じようと、
しばし、佇んだりもしています。

「朝をどう過ごすかで、その日一日はまったく違ったものになります」
「朝を大切にする人は一日を大切にする人、
 そして、人生を一所懸命、大切に生きる人」
と著者は言いますが、本当にその通りだと思います。

そして、最後のパート。
これも、私がここ数年、ずっと心に抱いていることです。
過ぎ去ってしまい、もう変えようのない過去をいくら嘆いても、
まだ、来もしていない未来をいくら案じても、
何の意味もないのです。
そんなことよりも、「今」「この瞬間」をしっかり深く味わうこと。
丁寧に生き切ること。楽しむこと。喜ぶこと。
そのことの方が、よっぽど大切なのです。

読後、爽やかな気持ちになれる1冊です。
機会があれば、是非全編ご覧くださいね。




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無知はコスト

2019/08/31 (土)  カテゴリー/本のご紹介

とうとう、8月も今日で終わり。
今年も残すところ、あと4か月。
もう、3分の2が過ぎてしまったんですね~。
毎年、毎年、時の経つのが早くなりすぎ。(汗)

さて、今日からご紹介するのはこちら。

弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 【超訳】ベンジャミン・フランクリン(ライツ社)


アメリカ建国の父の一人としても有名なベンジャミン・フランクリンの名言を、
青木仁志氏が超訳された1冊です。
とてもいい言葉ばかり掲載されていますが、
この中から、とても印象に残った個所を。

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003 無知はコスト
知識への投資が最高の利子を生む。」
もしも財布の中身を頭の中につぎ込んだら、誰も盗むことができません。
つまり、知識への投資は、
あなただけが独占できる最高の利子を生む、ということです。

反対に、無知であることはそれ自体が大きな損失です。

人間関係にしても、相手のことをよく知らないから、トラブルになります。
最悪の場合、多額の弁護費用がかかるでしょう。
仕事にしても、基礎となる知識がなければ、確かな成果など出ません。
最悪の場合、大損もあるでしょう。
健康にしても、無知がゆえに、病気の症状は刻々と進んでしまいます。
この場合、多額の治療費で済めばまだよいですが、
最悪の場合、命を落とすことさえあるのです。

無知はコスト。

逆説的ですが、だからこそ、学ぶこと、本を読むこと、
人の話に耳を傾けること、知識への投資は最高の利子を生むのです。


025 大人の対応
理由のない怒りはないが、正当な理由の怒りはめったにない。」
正当な理由がある怒りなどめったいない、というのがわたしの結論です。
それは、怒りという感情が捉えているものが
いつも「事実」ではなく「解釈」だからです。

理性が働いているときならば、問題が生じたときも、
人は事実を見たうえで解決しようとします。
しかし、怒っている人はそんなところなど見ていません。
軽く扱われている、とか、大切にされていない、とか、
俺を何だと思っているんだ、とか、事実を自己中心的に解釈して怒っている。

ですから、怒っている人に対して、
いくら「事実はこうなんです」と伝えても意味はありません。
相手がその事実をどのように解釈しているのか、というところに配慮すること。

それが正しい大人の反応です。


026 刺されるのはいつも心許した側近
愚かな友と仲良くすることはカミソリと寝るようなものである。」
あなたにナイフを突きつけるかもしれないのは、
妻か、愛人か、心許した側近。
ようはいちばん身近な存在に刺されるのです。

人間関係の決定的な失敗は「甘さ」からおきます。
これくらいなら大丈夫だろう、あの人ならわかってくれるに違いない、という、
自己中心的な甘さが、相手を傷つけ、関係を壊していく。
その相手が欲していたのは、あなたから愛されている、
あなたに信頼されている、という感情だったのに。

いちばん身近な人にこそ甘えてしまう。
いちばん身近な人にこそ時間を割かなくなってしまう。

どんなに忙しくても忘れないでください。
相手の態度は、あなたの行いの反映であるということを。

====================================

まずは、最初のパート。
「最高の投資は、自己投資」という意味の言葉です。

ここ数年、自己啓発やビジネス、心理学や哲学、終末期医療など、
様々なジャンルの本を2千数百冊読破してきて思うことは、
いくつになっても、「学ぶこと」は人間を成長させてくれ、
たくさんの気づきを与えてくれるんだな~、ということ。
いくら物やお金を手に入れたところで、幸せになんてなれない…という、
当たり前のことを確信させてくれたのも、「学び」でしたし。
自分が本当に欲しているものは何か。
それは、「平穏」だったり「安心」だったり、人それぞれでしょう。
その答えが見つかれば、単に物やお金をいくら所有するのではなく、
自分が幸せを感じながら生きるために必要な考え方が身に付きます。
そして、結果として、幸せな人生を歩めるのです。

続いてのパート。
これは、心理学でよく使われる例えの「コップの水」を
思い浮かべると、イメージしやすいのではないでしょうか。
コップに半分程度の水が入っている…これが事実。
これを見た人が、
「まだ半分水が残っている」あるいは「もう水が半分しかない」と思うのが、
解釈ということです。

そこに、単なる事実がある。
そして、この事実を見て、「感謝する」のか「怒る」のか「妬む」のか…。
どういう感情を持つかは、自己中心的に解釈するしかないわけです。
「俺を怒らせるな!」と妻に文句を言うモラハラ夫は、
自分で「怒る」という自己中心的な選択をしただけのこと。
妻が怒らせているわけではないのです。
「僕は、自分で自分の感情のコントロールができません!」という、
幼稚な自分をアピールしてる情けない男でしかないということです。

そして、最後のパート。
先ほど、モラハラ夫の例を出しましたが、
このパートで例えると、妻をまるで母親代わりと捉えて、
自分勝手に「甘え」ている夫ともいえるでしょう。
愚かな夫を立て続けることは、相当辛いことですから、
別居や離婚など、妻が行動に出る場合もあるでしょう。
そう、妻が夫という「愚かな」者と仲良くすることは、
「カミソリと一緒に寝る」ようなものなのです。
切られる前に、打てる手を打たなければなりません。
だからこそ、賢い妻は何も言わず、夫のもとを去るのです。

しかし、自分の愚かな行いが原因で妻が去っていったことを、
愚かな夫は理解できないのです。
挙句、「俺は何もしていないのに、妻が勝手に出ていった~!」と、
さも自分が被害者であるかのように、自分の親はもちろん、友人知人に対し、
妻が非道な人間であるようなイメージを植え付ける行動を繰り返します。
そして、その様子を見ている妻は、夫を見限り、
二度と夫の元には帰らないのです。

最後に書かれていた
「相手の態度は、あなたの行いの反映である」というというのは事実。
相手が「勝手に」行動したのではないのです。

次回も、こちらの本からご紹介します。




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