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2011-03-13 (Sun) 15:24

M9.0に修正、そして被爆…

連日、地震ネタで恐縮ですが、
私自身の個人的見解も含め、お伝えしたいと思います。

11日に起きた東北地方太平洋沖地震ですが、地震が起きてすぐには、
(通信のメインであるはずの東京でも大きな地震が起きたためと思われますが)
インターネットでもほとんど情報が入手出来なかったため、
テレビ放送を見ながら、私が知り得た情報を文字にして、
在蘭日本人の皆様にお伝えしたいと、一生懸命記事を作成しました。

現在も、余震は相変わらず続いてはいるものの、
東京も随分落ち着き、ヘルメットを被ったままで放送を続けているのは、
東北地方の放送局のみになっている状況です。
そのためか、インターネットでも随時新しい情報が入るため、
主要なニュースについて、このブログでご紹介する必要を感じておりません。
海外にお住まいの皆様は、インターネットで情報を入手して下さい。

ここ2、3日はマグニチュード7クラスの余震が起こる可能性も高いため、
被災地では、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
また、現在も各地に取り残され救助を待っている方々が数千名おられますし、
各避難所では、水や食料が足りていない場所もたくさんあります。
今回の避難者は、既に31万人を超えている状況です。
また安否不明者は既に1万人を超えており、宮城県警本部長は、
地震による犠牲者について「万人単位になることは間違いない」と述べたということです。

ここからは、私が知り得た情報、及び感想をお伝えしたいと思います。
まず、今回の地震について、マグニチュードが9.0に修正されました。
これまで世界で起こった巨大地震は、1960年のチリ地震がマグニチュード9.5、
1964年アラスカ地震がマグニチュード9.2、記憶に新しいスマトラ島沖地震が9.1ですので、
世界で過去5番目に大きな地震だということになります。
マグニチュード8.8の地震と比べると、2倍のエネルギーだったことになります。

こちらは、テレビ番組で専門家がお話だったことですが、
今回の地震は、1000年に1度しか起きない地震と、300年に1度の地震、
400年に1度の地震が、誘発されるような形で一気に起きてしまったようだとのことです。
最初の地震(三陸沖)に続き、福島県沖、茨城県沖で少しずつ時間を空けて
大きな地震が起きましたが、これらはおよそ500kmに亘る1つの震源と考えられるようです。
長さが500km、幅200kmに亘る大きな震源域が15mほど動き、
そのため、太平洋側が海の方向へ5mほど引っ張られた状態のようです。
したがって、日本に点在している“地震の巣”のうち、
地震のエネルギーを既に蓄え、いつ地震が起きてもおかしくない状態になっているものについて、
今回の地震により、日本列島がこれまでとは既に違う状態に変化しているため、
この先1~2年の間に、日本列島のどこで大きな地震が起きてもおかしくないとのことです。
つまり、今回の被災者は関東以北に限られていますが、
明日、東海や関西地方が大きな地震に見舞われても、何の不思議もないという状況なのです。

1000年に1度の地震だとのことですので、行政が想定していた範囲を大きく超えてしまい、
甚大な被害が出ていますが、もうこれは確実に“天災”であり、誰の責任でもないように思います。
今回の地震は、おそらく日本という国の評価(株価を含め)を下げる要因にもなりますし、
農畜作物を初め、国内の食料品の流通にも大きな影響を及ぼすことが考えられます。
また、海外にお住まいの方にはあまりピンと来ないと思いますが、
今回の被害は本当に凄まじいもので、“激甚災害”と国でも指定されましたが、
とにかく被災地以外の日本国民全員が影響を受けるものと予想されます。
メーカー各社の製造ラインはもちろん、物流、エネルギーなど、
とにかく様々な分野で相当の影響が考えられますが、今回の地震は被災地のものではなく、
日本全体で総力を挙げて乗り越えなければならないほど、深刻な災害なのです。

恐らく、現在の日本の体力だけでは、この災害を乗り越えることは不可能だと思います。
人的被害はもちろん、物的被害の損失に関わる一連の経済的損失まで考えると、
その金額は、想像を絶するものとなると思われますので、
他国からの支援はもちろん、日本国民自体がそれ相応の我慢を強いられるだろうと思います。
現段階では具体的にどうなるのか分かりませんが、税金が引き上げられたり、
これまで当たり前に自治体で行われていたことが行われなくなったり、
被災地以外でも、多くの不自由が発生するかもしれません。
しかし、それを素直に受け入れようと思うほど、その惨状は筆舌に尽くし難いものなのです。
また現在でも、被災地の各地で民家の火災、山火事、工場火災などが続いており、
地震が治まったとは、まだ言えない状況なのです。

そして、今国民が一番心配しているのは、福島第一原発。
想定外の地震が起きてしまったため、国を初め、たくさんの方々が対策に追われています。
最悪の事態を回避するため、皆さんが全力で対応しておられる様子が伝わってきて、
中には本当に“命がけ”で作業をして下さっている方々がおられるわけで、
その方々とそのご家族のことを思うと、本当に胸が締め付けられる思いがします。
今回、枝野官房長官の記者会見を見ていると、
慎重且つ適切に情報開示なさっているように思いますし、
国民に対して、誠意を持って一生懸命対応しておられるように思います。
まだ、原発の危機的状態は続いており、まだまだ予断を許さない状況ですが、
どうか最後まで、“日本のために”頑張って頂きたいと思います。
ただ現在、残念ながら数名の方が既に被爆されておられるようなので、
とにかくこれ以上、被害が増えないことを祈っています。

そして、テレビを見続けていて一番強く思うことは、
被災地、被災者の方々への思いは皆様と同じだと思いますが、
やはり、被災地へ赴き、実際に救助活動を行って下さっている自衛隊の皆さん、
また、海外から支援に来て下さっている救助隊の皆さんに対して、
「ご苦労様」「有難う」という気持ちでいっぱいになるのです。
今後、初の自衛隊10万人体制で救助を行うことになっていますが、
「自衛隊なんだから、救助活動を行うのは当たり前」という気持ちではなく、
こういった方々が身体を張って、被災者の方々の命を救おうと一生懸命頑張って下さっている…
ということに対して、感謝と応援の気持ちを皆さんが抱いて下さると嬉しいです。

今はとにかく、人命救助を最優先にした動きが続いており、“復興”ということについては、
まだまだ随分先にならないと、考え始めることが出来ない状態です。
オランダのことですから、恐らく結構な額の寄付金が集められ、日本に届けられると思いますが、
海外にお住まいの日本人の方々も、出来れば自ら行動に移して頂いて、
街頭に立ったり、ご近所を回ったりして、募金活動をして下されば嬉しいです。
今回の被害は本当に甚大で、数百円、数千円のような募金では、正直太刀打ち出来ません。
被災していない方々が、数万円単位で募金をしても、恐らく全然足りないと思います。
家が流された、倒壊した…ということはもちろん、あちらこちらで堤防や橋が壊れていますし、
線路の地盤が流されていたり、道路自体が無くなっている場所も多いです。
ライフラインの復旧までには数ヶ月、もしくはそれ以上かかるでしょうし、
元の日本に戻るためには、恐らく数十年単位で考える必要があるほど酷い状況です。
今回の地震については、全世界の全ての日本人が力を合わせる必要があると思いますので、
「私一人の力じゃ…」なんて消極的にならず、
どうか積極的に行動して下さるようにお願いします!!




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