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2012-03-26 (Mon) 10:00

日本のマスコミ問題 (N○K編 その1)

さて、このブログでこれまで何度か、
「日本のマスコミは信用できない」とか、
「日本のマスコミは、既に機能していません」とか、
マスコミについて、少し触れたことがあります。

私がどうしてマスコミに対して不信感を抱いたのか?
そのきっかけについては、以前こちらの記事でお話しました。
あまりにも、最近のマスコミについて納得がいかないので、
色々と調べてみると、「なるほど~。そういうことだったのか!」と、
理由がわかってきたので、これから数回に分けてご紹介したいと思います。

帰国後、私がネットを見ていて、「え!?」と思ったのが、
マスコミを、『マスゴミ』という表現を使っている人が多いこと。
皆さんはこの事実、ご存知でしょうか?
実はこの『マスゴミ』という、強烈な印象を与える言葉は、
マスメディアを批判的に扱う際に用いられる蔑称なのですが、
どうやらインターネットを通じて、普及したようです。
(1966年には、『マスゴミ』という表現が登場するようです)

マスコミに対して何の不信感も抱いていなかった帰国直後の私には、
この『マスゴミ』という表現は、一般の人たちが使っているのではなく、
一部の偏った考えの人たちが敢えて使う、一種軽蔑すべき言葉に映りました。
しかし、様々なことを調べていくうちに、この『マスゴミ』という言葉は、
ごく普通の一般の方々が、至極当たり前に使っている言葉であり、
また、「マスコミ」が『マスゴミ』といわれる理由についても、わかってきました。

ということで今日から、日本のマスコミの成り立ち(歴史)について、
少しお話をしたいと思います。
まずは、テレビメディアを代表する公共放送・N○Kについて…。

皆さんは、「N○Kは公共放送だから、嘘や偏向放送なんてあり得ない」と、
思っておられるのではないでしょうか? 私はずっと、そう思っていました。
N○Kで放送される番組に対して、絶大な信頼を持っていました。

N○Kは1950年に、放送法に基づく特殊法人として誕生しました。
ちなみに放送法『第1章 総則』には、以下のように定義されています。
1. 放送が国民に最大限に普及されて、
   その効用をもたらすことを保障すること。
2. 放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、
   放送による表現の自由を確保すること。
3. 放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、
   放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。
また、『第2章 放送番組の編集等に関する通則』には、
1. 公安及び善良な風俗を害しないこと。
2. 政治的に公平であること。
3. 報道は事実をまげないですること。
4. 意見が対立している問題については、
   できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
と、規定されています。

私が在蘭中、ある番組をきっかけに、
「N○Kは、放送法を守っていないのではないか?」と、
大変多くの方々が声を上げられたのですが、それについては、
また別の機会に、詳しくお話したいと思います。

さて、「N○K」という通称は、1946年3月4日から始まったのですが、
GHQ管轄下の民間情報教育局と演芸部部長ら日本人スタッフとの
検討の結果、決められたということをご存知でしょうか?
実はN○Kは、GHQの影響を強く受けているんですよ。
(GHQについても、いずれ詳しくお話したいと思います)

さて、このN○Kが、GHQの占領政策の一環として放送し始めたのが、
「眞相はかうだ」というラジオ番組。
1945年12月9日から、10回に亘って放送されたのですが、
Wikipediaによりますと、「満州事変から終戦に至るまで、
軍国主義者の犯罪や国民を裏切った人々を白日の下に、偽りない事実を、
などという論評で、叙情的な音楽や音響効果音を駆使しながら、
ドキュメンタリー形式を装ったドラマ仕立てにされた番組」だったそうです。

脚本は日本人ではなく、GHQの民間情報教育局ラジオ課が担当したのですが、
この事実が隠されていたために、手紙や電話がN○Kに殺到したそうです。
もちろんそれらは、抗議や非難など、批判的な内容ばかりでしたが、
占領下でしたので、そういった事実は報道されませんでした。

つまり、先ほどご紹介した放送法「放送の不偏不党、真実及び自律を
保障することによつて、 放送による表現の自由を確保する」
「報道は事実をまげないでする」に反しているのは明らか。
しかし残念なことにこういった流れは、N○Kのみならず、
現在も脈々とマスコミ各社に受け継がれているのです。

Wikipediaによりますと、『眞相はかうだ』というラジオ番組は、
『太平洋戦争史』を劇化したもので、これらGHQによるプロパガンダは
「各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に対する罪
 現在及び将来の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任
 連合国の軍事占領の理由と目的を、周知徹底せしめること
を眼目として開始され、「大東亜戦争」という言葉の抹殺、
及びそれに代る「太平洋戦争」という言葉の導入によって
それが持つ意味、価値観が入れ替えられることとなった
…とあります。

北海道岩見沢市で敗戦を迎えた東工大名誉教授、芳賀綏氏は、
「とにかく終戦時の日本は間違っていたというキャンペーンばかりで、
 GHQがやらせていることはすぐに分かった。
 戦場から帰った人も実感した戦争とあまりにも違う荒唐無稽な番組
 思っただろう」とこの番組について以前お話されていたのですが、
真実の中に、虚偽等々が巧妙に織り交ぜられた番組の思想は、
ラジオコードなど、GHQの指令によって言語統制されていた事情もあり、
それがまるで事実であるかのように、次第に国民の間に浸透していったのです。

今日本を覆い尽くしている“自虐史観”は、
純粋に、真実のみに基づいた歴史認識によるものではなく、
GHQによって歪曲されたり、GHQの都合の良いように作られた価値観が、
その根底にあるといえるのではないでしょうか?


GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く―戦後日本人の歴史観はこうして歪められた(小学館文庫)



閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)



次回はいよいよ、現在のN○Kの問題についてお話します。

<<続く>>





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