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2012-08-07 (Tue) 11:30

原子力に思う…

昨日は、広島に原爆が投下された日であり、
明後日は、長崎に原爆が投下された日です。
また、現在も尚、原発問題は解決せず、
色々と考えさせられることの多い日々が続いております。

今日は久し振りに、私の大好きな作家“山本周五郎”の、
絶筆となった「おごそかな渇き」の中から、
心に残った文章をご紹介したいと思います。

この作品は、昭和42年に朝日新聞に連載されたもので、
周五郎が長年対面しつづけた宗教的課題を取り上げ、
“現代の聖書”として世に問うべく、
構想を練りながらも絶筆となった現代小説なのです。

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「人間のすることには限度がある。どんなに能力のあるだけを注入しても、
 それで万全だという状態はないと思う」

「四千年前の楔形文字、エジプトの黄金文化から、今日の原子力開放まで
 やってきた。宇宙に存在しなかった原始まで作ることができるようになった。
 なんのためだろう、なんの必要があるのだろう、
 いったい人類には、何か目的意識があるのだろうか。
 それとも無目的に破滅まで押し流されてゆくだけだろうか」

「原始宗教というものは、案外なくらい起こるべき事実を予言するものです、
 釈迦も来世に救いを求めた、道教も、老子の無の哲学も、
 みんな現実を否定し、いつかは地球も人類も亡びてしまうと予言している、
 人間はよき社会生活をしようと苦心しながら、
 却って大きくは滅亡に向かって奔走しているようにしか思えない」

「歴史的には、いつも人間は殺しあって来た、
 それだけ破壊と殺人が行われて、なにか得るところがあったろうか、
 慥かに、疾病による死人のほうが、戦争による死者より多いかもしれない、
 しかし人為的な大量殺人、地球そのものが亡びるとしたら、
 それを防ぐなにかの知恵がはたらいていていい筈だ、
 けれども現在の状態ではとうていその可能性はない」

「人間は自然を破壊することができるかもしれないが、征服することはできない。
 プルトニューム239を創りだし、水素爆弾の投げあいで、
 地球ぜんたいを破滅させることができるだろう、
 しかしそれは破壊であって征服ではない」

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広島の平和記念式典の放送で、毎年画面に映し出される原爆死没者慰霊碑。
ここに「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」という文章が
刻まれていることを、ご存知でしょうか?
私は毎年、この文章を見る度に、「繰返しませぬから」ではなく、
「繰返させませぬから」ではないのか?と、違和感を覚えずにはいられません。

以下の資料をご紹介しておきます。是非、ご一読下さい。
・ その1
・ その2
・ その3

今の平和が、いつまでも続きますように…。




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