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2013-06-07 (Fri) 10:00

デンマークをよみがえらせた人

今日は、先日参考図書としてご紹介した、
『道徳の教科書』の中から、
「荒れ果てた祖国をよみがえらせた人」というお話を、
そのままではなく、少し編集を加えてご紹介させて頂きます。
とても良いお話だと思いましたので、是非お読み下さい。

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1864年のデンマークは、ドイツ・オーストリアとの戦いに負けた
敗戦国でした。
領土を奪われ、残された国土も荒れて財産は乏しくなり、
国民は苦しみと悲しみの中にあり、人々は希望を失っていました。

そんな中、戦場から帰ってきた軍人、
エンリコ・ミリウス・ダルガスは失望せず、
荒れた土地を豊かな田園に変えようという大計画を立てました。
「われわれは貴重な領土を失ったが、荒地を切り開いて
バラの花咲く土地に変えよう」と彼は言いました。

荒地を切り開くには、水を引くことと木を植えることが必要です。
水を引くのはさほどの困難はありませんでしたが、
植林は容易ではありませんでした。

ダルガスは失敗と研究を重ね、ついに植林に成功します。
植林された木々は、材木を提供し、周辺の気候を穏やかにし、
豊かな田園を生みました。
そして、すたれていた村々も再生し、さらには新しい町村も設けられました。

こうしてデンマークは敗戦によって国土が削られましたが、
荒地を開発したことで新たな領土を手に入れることが出来たのです。

国を救い支えるのは、国民一人一人が国家に何をなし得るかを考え、
自分勝手な考えや行動をつつしみ、自分に任された仕事や責任を
まごころをこめて行うことではないでしょうか。


デンマークの人、ダルガスが荒れ果てた祖国を救えたのは、
まさに自分が国に何をなし得るかを考え、自分の仕事を誠実に、
最後まで諦めずに遂行した結果であったのです。

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今回は、大変短くまとめられた物をご紹介しましたが、
大人の方には、少し物足りないかもしれませんね。
ということで、次のサイトをご紹介しておきたいと思います。
 ・ デンマーク国の話 (※ リンク)
 明治44年、内村鑑三がこの話を取り上げて講演したものを、
 現代語訳して下さっているので、分かりやすいかと思います。
 (結構長いものですが、興味のある方はご覧下さい)

この話は、教科書に載っていたこともあるようですので、
ご存知の方もおられるかもしれませんね。


最後に、この本の前書きに書かれていた言葉を少しご紹介します。

・古代ギリシアの偉大な哲学者ソクラテスは、人生について、
 「生きるということが大切なのではなく、
 善く生きるということが大切なのだ」と言っています。

・では、「善く生きる」ためには、
 どんな努力をしていったら良いのでしょうか。
 その良い手立てとして、歴史から学ぶという方法があります。

・吉田兼好は、「ウソでもいいから、優れた人を真似しなさい。
 真似るだけで、その人は優れている」と言っています。

・「善く生きる」ことへの道は、決して遠いものではありません。
 まずは、優れている人を素直に真似ていくこと、
 これが「善く生きる」ことへの一番の近道なのです。





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