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2013-08-16 (Fri) 17:00

日本のモノづくり

さて今日は、この前ご紹介した竹田恒泰さんのご著書、
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」から、
ご紹介したい箇所を引用したいと思います。
ここのところ、長い記事が続いておりますので、
今日はちょっと短めに…。(笑)

この前は、第一章まででしたので、今日は第二章、
「匠 ~ 世界が愛する日本のモノづくり」から。

============ (引用開始)

さて、モノづくりに対する日本人の姿勢を知ることができる
逸話を一つご紹介したい。
日本人にとって、嘉永六年(1853)にペリー総督率いる米国海軍の
東インド艦隊が日本の江戸湾浦賀に来航した事件は、歴史の一大事だった。
「太平の眠りをさます上喜撰たった四はいで夜も寝られず」と
狂歌に詠まれたことから、幕府や住民が狼狽する様子を想像することができる。

これまで欧米列強は、これと同様の手口で未開のアラブ・アジア諸国を
恫喝し、屈服させてきた歴史がある。
しかし、このときの日本人の反応はどこの国にもなかったものだったに違いない。
黒船に乗り込んで異邦人を応対した役人たちは、本気で黒船を造ろうと、
鋭い目で観察していたからである。

そして、ペリー来航のわずか二ヵ月後、幕府は洋式大型軍艦の建造に着手し、
翌年にはほんとうに自前の黒船を造ってしまった。
これがわが国初の洋式大型軍艦「鳳凰丸」である。

鳳凰丸を建造した浦賀奉行所は、ペリー来航時に記録された
黒船の詳細な情報を参考にしただけでなく、四年前の嘉永二年(1849)に
英国マリーナ号が浦賀と下田に来航し、上陸・測量などの不法行為を犯したときの
記録を元に、完成度の高い図面を書き起こした。

ーーーーーーーーーーー

マリーナ号の航海士ハロウランの航海記には、船に乗り込んできた役人は
船の寸法を計測したり、大砲の数を数えたり、大砲や弾丸の重量や
装薬の量を尋ねるなどして、およそ目に付くものを詳しく筆記したと記されている。
恐らく欧米の船はこれまでアジア諸国で測量することはあっても、
測量されるような経験をしたことはなかったに違いない。

============ (引用終わり)

皆さんは、こんな逸話があったこと、ご存知でしたか?
なるほど、だから日本は他のアジア諸国のように、
植民地にならずに済んだのか…と、納得させられるお話ですよね。
日本人の不屈の精神は、本当に素晴らしいと思います。

この章では、これまでこのブログでも既にご紹介している、
ウズベキスタンのナヴォイ劇場などのエピソードも紹介されています。

「日本」と「日本人」に関する自信を持てるお話が、
色々と載っていますので、是非ご一読頂きたい章です。

さて明日は、第三章からご紹介したいと思います。




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