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2014-04-13 (Sun) 12:00

情報は疑ってかかるべし

これまで、何度もご紹介してきた、
「なぜ日本人は成熟できないのか」からの引用。
とうとう、今日で最後になります。

この本の中には、日本人として知っておきたいことが、
本当にたくさん書かれています。
出来ることなら全てをご紹介したいのですが、
そういうわけにもいきませんので、
もし、興味を持った方がおられましたら、
是非一度、お手にとって全編をお読みになられることをお勧めします。

それでは、今日は以下の箇所をご紹介したいと思います。

================

第4章 危険のない国はない より
<情報は疑ってかかるべし>クライン孝子

(前略)

よく耳にすることですが、日本の政治家は他国でも自ら日本の悪口を言って歩く。
ドイツの政治家も与野党、仲間内で
火花を散らす議論をしたりライバルたたきを行ったりする。

しかし、これはあくまで国内でのこと。外に出れば、必ずドイツの弁護に徹します。
それというのも、ドイツの政治家は、おしなべて国民のこと、
つまり国益を考えて発言し行動するからです。

もしドイツで自国民に拉致事件が起こったとしたら、どうするか。
日本とは違い、右も左も一致団結して、必死になって交渉し、取り返してくる。
なぜかというと、常に国民がしっかりと政治家を監視しているからです。
賄賂にしても、発覚したら直ちにクビです。
ただし、その金を国歌のために使っていたなら話は別です。

コール前首相の献金疑惑がまさにそうでした。
ドイツのマスコミも首相在任中から
この件にうすうす気付いていましたが、暴露しなかった。

なぜなら、ドイツ統一や旧ソ連軍の東ドイツからの撤退、
あるいは米英仏三国による西ドイツからの連合軍撤退などの交渉に
その金が絡んでいる可能性があったためです。
献金疑惑が暴かれたのは、首相退任後。
議員たちに何かと口出しして、政治復帰の野心を覗かせたものだから、
マスコミがいっせいにコールたたきに転じたというふうにいわれています。
それもこれも、ドイツの国益を優先させたからです。

その…、日本のマスコミは、取材力も国際的な視野にも欠けているから、
国益にそった情報活動がなかなかできない。
そのほとんどは、国内の出来事だけにスポットライトを当てているか、
国際問題も矮小化して、垂れ流しているだけ。
危機管理や治安という面で、日本が世界オンチになってしまった責任の一端は、
マスコミにあると思う。また国民も、マスコミの情報を信じすぎる。

ドイツ国民は、ニュースに接しても、まずその背景や裏を見抜こうとする。
極端なことをいえば、新聞記者もスパイではないかと疑ってかかります。
日本は、マスコミも政治家もだらしがないけれど、マスコミに安易に迎合したり、
そういう政治家を選出したりする国民に最大の責任がある。
言うまでもなく、政治を成熟させるのもさせないのも
国民一人ひとりの心掛け次第なのですから。

================

皆さんも既にご存知のこととは思いますが、
私は帰国後、日本のマスコミの異常さに気づき、
その背景や現状について、自分なりに色々と調べてみました。
そして、このブログでもよくご紹介している動画にもあるように、
「マスコミを疑え」「ニュースを疑え」と、自分に言い聞かせるようになりました。

ご紹介した部分にもありましたが、
私も最近、「この文章を書いた人は、本当に日本人なのだろうか」とか、
「このニュースは、視聴者に対して何を企んでこのような編集をしたのだろうか」など、
これまでとは違って、その裏に隠された陰謀や裏事情のようなものを、
見抜く目が随分養われたように思います。

政治家はもちろんですが、私たち一国民も、
「私利私欲」「与えられた権利」を第一に考えるのではなく、
「国益」や「国民としての義務」を第一に考えられるようになれば、
「日本のあるべき姿」が、自ずと分かってくるのではないでしょうか。

ドイツの姿を通して色々と考えさせられる、良書だと思いました。
是非皆さんも、ご一読下さいませ~☆




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