な~るほど。わりとよくわかる。

2014/04/29 (火)  カテゴリー/日本と日本の周辺の現状

今日は久しぶりに、最近読んだ本のお話です。
図書館で借りてきて、わりと読みやすかったのでご紹介します。

徹底検証 韓国論の通説・俗説 日韓対立の感情vs.論理 (中公新書ラクレ)


2012年12月に発行された本なのですが、
内容は、もちろん全てを鵜呑みにすることはできませんし、
賛成できないところも色々とあるのですが、
概して、「わかりやすい」「読みやすい」本でした。

なぜ、日本と韓国の関係がここまでこじれてしまったのか?
日本と韓国の認識の違いについて、ヒント的なものを見出せる1冊です。

今は、船の沈没事故でてんやわんやのお隣韓国ですが、
亡くなられた方々には、心からのご冥福をお祈りいたします。

それでは、この本の中で印象的だった箇所をご紹介します。


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第3章 慰安婦問題の解決に向けた道を探る

●法律よりも正義に則って判断されるべきである

佐藤 日本に仇討がありますね。
   君主が不当な扱いを受けたら部下の侍が仇討ちをして、
   不当な奴を殺してしまう。  
   仇討ちをした人はそのあと裁きを受けて処刑される。
   君主に不当なことをした人物であるとはいえ、
   殺人罪ですから当然ですし、日本ではそこで終わります。
   でも、韓国ならたぶん処刑された者の子孫が、
   絶対に名誉回復を訴えるはずです。

木村 韓国語で言う「ハン(恨)」が残るわけですね。

佐藤 そうです。もっと言えば、死刑判決を受けたとしても、
   最後まで徹底的に裁きに対して抗戦すると思います。
   「この裁判自体が無意味だ」と言うでしょう。

木村 そうでしょうね。韓国人はそう考えやすいし、
   またそう考えざるを得ないような自国の経験もありました。
   植民地時代も戦後の歴史においても、
   朝鮮半島の民意とは関係なく法律を作られたり、
   また存在する法律が無理に解釈されたりということが繰り返されてきたので、
   国際条約を含む法律に対する信頼感が損ねられてきた。
   だから法律はあまり当てにならないから、法律よりも直接、
   正義に則ってものごとを判断しようという考えも生まれることになる。

佐藤 それを日本から見ると、わけがわからない。



●「正しい歴史」についての日韓のギャップ

歴史問題でもよく「正しい歴史」「歪曲された歴史」とという言い方がされます。
日本が、普通「正しい歴史」というときは、事実にかなった歴史のことを意味しており、
逆に歪曲した歴史という時には、事実に反する歴史という意味で使います。

しかし、韓国では同じように訳される言葉の意味がまったく違います。
例えば、韓国人は「歪曲された歴史観」という言葉も使いますし、
「韓国の歴史そのものが歪曲されている」という表現も使います。
そして、ここでは「歪曲された」という言葉は、
「事実に反する」という意味では用いられていません。
そこで念頭に置かれているのは、「本来あるべき歴史」や「本来あるべき事実」であり、
歴史やそれに伴う考えそのものが捻じ曲げられている、ということです。
同じように韓国の人が、「本来の法」と言うときには、
それは「あるべき法」であって、「今ある法」のことではありません。
だから、歴史問題もかみ合わないし、法律の問題もかみ合わない。

このような枠組みの中で、時として憲法裁判所における議論も
「本来あるべき法」と「現在の法」がどう違っているかというかたちになる。
だから、憲法裁判所が世論の影響を受けながら、憲法の理論を使って
「あるべき法」を編み出し、それに従って
現実を否定していくということも頻繁に起こる。

実際、韓国ではこういう議論の構造がよく見られます。
日韓歴史共同研究委員会でも、
日本人の研究者の報告は「こういう事実がありました」という
事実そのものに関わるものが大半だったのですが、韓国の研究者の中には、
正義を体現させるために法律を使うのと同じように、
正義を体現するために歴史はこうあるべきだ、という議論をする人がいる。
例えば、日本の教科書に書かれているこの部分には問題があって、
これはかくかくしかじかのかたちで改善されなければならない。
だから、このようなかたちで書けるような歴史的事実を発掘するよう調査したり、
資料集を作りましょう、というのです。
そしてそれが典型的に出てくるのが、慰安婦問題です。
「慰安婦の人たちがいかに日本に強制連行されたかを明らかにしないといけない」し、
それが歴史学者の使命だ、というかたちでこの議論は展開されていきます。



●不作為による最悪の状態を防ぐためには

慰安婦問題に関してもそうですが、過去が消滅することがない以上、
どこをどうにかすれば問題がきれいに解決するということはあり得ない。
だからこそ我々は、そろそろいつかはすべて「解決する」という発想から
離れた方がいいと思います。

加えて、日韓間の歴史認識問題を難しくしているのは、その解決のためには、
両国の完全な歴史認識の共有が必要だという非常に高いハードルを、
一部の人々が設定していることです。
しかし、国家間、あるいは国民間に完全な和解などということはありえません。
例えば、ドイツにもネオナチはいるし、フランス人とドイツ人とポーランド人が
まったく同じ歴史認識を共有しているわけでもない。
それなのに、日韓間では高度に理想化されたゴールが設定され、
それが実現できないと言って嘆いている。


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「韓流ブーム」があったおかげで、私も含め、
たくさんの日本人が韓国ドラマを目にしました。
「冬ソナ」ブームから始まって、韓国の歴史ドラマもたくさん見ましたが、
まさにドラマを地で行くことが、現在の韓国で起こっているのだ…ということを、
ニュースや事件のニュースを見るたび、思わされることが多いですね。

皆さんは、どのような感想を持たれたでしょうか。




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