「恐るべきウソの天才」

2014/05/23 (金)  カテゴリー/日本のニュース・CM関連

今回、パソコン遠隔操作事件の犯人である片山被告について、
彼を弁護していた弁護士や、この話題を取り上げるテレビ番組の
司会者やコメンテーターの意見を聞いていて、
どうしても皆さんにお伝えしたいことがこみ上げてきたので、
今日はそのことを記事にしようと思います。

今回、片山被告が「自分はサイコパス」と発言したことで、
弁護士が精神鑑定を要求しているとのことですが…。

私は最初に片山被告が報道されたとき、すぐに、
「この人はきっと何らかの障害を持っているに違いない」と感じました。
それは、知的障害なのか、脳障害なのか、人格障害なのか、
その時点ではどれかは分かりませんでしたが、
「普通ではない」という印象を強く受けました。
(以前、IPS細胞騒動でテレビでよくお見受けした森口氏を見たときも、
 正直、同じような印象を受けました…汗
  ※ 関連記事 ⇒ こちら

私は一昨年の12月、ある方からとある症候群の名前を教えてもらいました。
生まれて初めて耳にするその名前について、
私は色々と調べる必要に迫られ、専門書を読み漁り、
専門機関へ出向き、セミナーに参加するなど、多くの時間を費やし、
その症候群についての理解に努めました。

この世には、勉強ができて、学歴もあり、立派に就職して働いいていて、
一見しただけでは「普通の人」にしか見えないにもかかわらず、
生まれつき「脳に偏り」があって、「物事を察することができない」
「コミュニケーションに問題がある」「空気が読めない」など、
様々な問題を抱えて生きている人たちが、
結構たくさん存在しているということを知りました。
(医者、弁護士、大学教授、国家公務員にもたくさんおられるそうです)

この障害を研究している専門家の方たちは、
ご自身が当事者の場合もありますが、
大半の方は身内にこのような障害者を抱えていないため、
診察現場での経験にのみ基づき、彼らの「人権を守る」立場で発言した書籍を、
世に多く出しておられるように思います。
しかし実際、この障害を持った人と一緒に暮らしている人たちからすれば、
「この著者、全く何も分かっちゃいないね~(笑)」
ということも、結構書かれているんですよね。
要するにそういった書籍には、
「定型発達の人たちは、この障害を持った方に対して、
『こうあるべき』『こうすべき』だ」という
単なる“理想論”としか思えないことも書かれていたりするのです。
(それができないから、巻き込まれた人たちは苦労しているんです…)

さて、ちょっと横道に逸れてしまいましたが、片山被告の話に戻りましょう。
彼については、「適応障害」を初め、「回避性人格障害」「 解離性人格障害」
「発達障害」「自己愛性パーソナリティ障害」などなど、
色々な障害名が可能性として噂されています。
どの障害に当てはまるのか、私は医者ではないので分かりません。
ただ、彼の父親が日本の大手企業にSEとして入社されたエリート社員で、
鉄道趣味関連の書籍を出版しておられることを考えると、
私は○○障害を疑っていますが、違うかもしれないのでぼかしておきます。

私たちは、ついつい他人を自分の物差しで計ってしまいます。
今回、片山被告を弁護した弁護士の先生も、恐らくそうだったのでしょう。
「まさか、依頼人が私を騙すはずがない」と思われたのでしょう。

もし片山被告が本当に何らかの障害を持っているなら、
彼は弁護士を騙そうとしたのではないと思います。
恐らく弁護士に話をしているときは、自分が空想・妄想した「作り話」を、
「作り話」であるにもかかわらず「事実」として認識してしまい、
嘘をついているなどという意識は全くないままに話したのではないでしょうか。
これは、認知症や発達障害などの方に見られる「作話(さくわ)」という症状です。

この症状は、障害を持っている人を介護している人が被害に遭うことも多く、
たとえば、認知症のお姑さんを介護しているお嫁さんが、
お姑さんにきちんとご飯を食べさせたにもかかわらず、
30分も経たないうちにお姑さんが近所の家に駆け込み、
「うちの嫁がご飯を食べさせてくれない!!」と訴える…という例え話なら、
皆さんにも理解して頂きやすいでしょうか。
これは発達障害にも見られる「被害妄想」が影響している「作話」ですが、
本当は、自分にとって一番大切な人である「嫁」を敵対視し、
何の悪意もなく、本当に「ご飯を食べさせてくれない」と思い込み、
嫁を陥れるような「作り話(お姑さんにとっては事実と認識)」をするのです。
本当に、不幸なことだと思います。

これと同じようなことは、脳や人格の障害者を抱えるご家庭でも起きています。
認知症の場合は、既に世間に広く知られている病気であり、
ある程度周りの方々からの理解や援助を受けることができますが、
脳や人格の障害はまだまだ世間で知られておらず、
認知症と違って、年齢も様々ですし、見た目が至って普通で、
なおかつ勉強が出来たり、良い会社に勤めていたりすると、
周りの人は、障害者が話す「作話」を容易に信じ込み、
障害者を支えている家族が、周りから悪者扱いされてしまうのです。
この辛さは、経験した者にしか絶対に分かりません。
これこそ「冤罪だ~!!」と叫んで回りたいくらい、辛いことなのです。
しかし、認知症と同様、家の中で起こっていることですから、
「作話」であることを証明する方法などありません。
被害を受けた側(家族)は、泣き寝入りをするしかないのが現状です。

さて、片山被告の弁護士ですが、
「おそるべきウソの天才。心からの反省にはなっていない」
「悪魔が完全な仮面をかぶっていたわけだが見破れなかった」
とコメントしていますが、本当に騙されていたのでしょうか?
何らかの違和感を覚えることはなかったのでしょうか?
無条件に「無実」を妄信したことを、反省すべきではないでしょうか。

嘘を平気でつくことの出来る人たちは、存在しています。
「嘘」を「嘘」だと認識せず、「真実」と思い込んで話す人たちもいます。
私たちのような大多数の人たちとは、人格や脳の構造が違う人たちが、
この世には数多く存在していることを、知らない人たちが多過ぎるのです。
(かく言う私も、一昨年まではそうでしたから…)

何らかの障害を抱えた人たちが犯罪を犯す…ということではなく、
犯罪を犯してしまった人の中には、こういう特性を持った人たちが
紛れ込んでしまっていることがある…ということを、
警察を初め司法に関わる仕事をしている方々はもちろん、
出来ればマスコミ関係者も、知っておくべきだと思うのです。
にもかかわらず、こういった仕事をしている方々は、
脳や人格の障害に関する知識が極めて乏しいというのが現状。(涙)

私たちの物差しで、こういう方々を測ってはいけないのです。
…というか、測りようがないのです。(汗)
だから、テレビなどで「きちんと反省してもらわなければ」
なんて当たり前のコメントを聞くと、
「生まれつき、“反省する”という索引がインプットされていない
 脳の偏りを持った人もいるんだよ~」とか
「自分がどれほどたくさんの人を巻き込み傷つけたのかわかっているのか?」
などと、彼を弾劾するようなコメントには、
「生まれつき、そういうことを理解できない人もいるんだよ」
と、私たちの物差しで片山被告を測る人々に、つい意見をしたくなります。
まあ、テレビなどで安易にコメントをしている方々は、
そんな人たちが世の中に存在していることなど、思いもよらないのでしょうね。

20年ほど前には、自閉症は「親の愛情が足りないからなるもので、
親が態度を改めテレビ任せにせず愛情を十分に注げば治る」などという
間違った考えがまかり通っていましたが、
現在は「生まれつき」だということが一般的に知られるようになりました。
また、「痴呆」という言葉が「認知症」に改められてから
随分広く知られるようになったのと同様に、
「発達障害」や「人格障害」など、パッと見ただけでは、
少し話しただけではよく分からない様々な障害が
世の中にはまだたくさんあることが、広く世間に理解される日が来ることを祈ります。
特に、「事件」に関わるお仕事をなさっておられる方が、理解されますように。

繰り返しになりますが、障害を持った方が犯罪を起こしやすい…ということではなく、
犯罪者として逮捕された方の中には、私たちの物差しでは測れない、
何らかの障害を持っている人たちが紛れ込んでしまっている可能性がある、
ということが言いたかったのです。どうか、誤解なさいませんように。

片山被告の裁判でのコメントが色々と報道されていますが、
もし本当に障害を持っているとすれば、紹介されている彼のコメントは、
恐らく「口から出ているだけ」のものであり、
そこには何の反省も、心も伴っていないと思われます。
しかし、単に「サイコパス」を演じることを計算している健常者なら、
それ相応の重い判決が出されることになるでしょう。
本当の彼がどうなっているのか、私には全く分かりません。

(こちらの記事も、ご参考に ⇒ ビジネスジャーナル




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