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2015-02-20 (Fri) 10:00

縁は異なもの味なもの

この前、こんな本を読みました。

「夫婦」という幻想-なぜ、結局いがみあってしまうのか (祥伝社新書172)



amazonに書かれている説明文をご紹介しますと…

男というのは、どこまで鈍感な生き物なのだろう。
世の熟年夫たちは、「夫婦は古いほど味が出る」と無邪気に考えている。
妻が発してきた危機のサインを軽く受け流してきた結果が、
目の前に突然差し出された離縁状である。
「何を血迷ったか!」と叫んだときには、もう手遅れ。妻の意志は揺るがない。
なぜ、こんなことになってしまったのか―。
その理由を簡単に言えば、男女の違い。
たいていの夫は、家族の幻想、夫婦の幻想を墓場まで引きずっていく。
相手の真意を知ろうともしないから、妻が途中で変わってしまったのだと思いこむ。
しかし、年老いてから捨てられて泣くのは、夫のほう。
本書には、一日でも早く知るべき現実が書かれている。


…どうでしょう?皆さんは、ちょっと興味をお持ちになったでしょうか?
夫婦関係に関する書物も、結構色々と読んできたのですが、
この本はなかなか面白かったです。

ということで、今回と次回の2回に分けて、
印象深かった箇所をご紹介したいと思います。

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「男の沽券、よけいなプライド」

結婚がうまくいかない元凶として見逃せないのが、夫の奇妙なプライドです。
夫の父親がもっていたような、「男なんだから」「妻なんだから」
「男はこうあるべきだ」「女はこうしてろ」といった、まったくよけいなプライドです。
そんなつまらない男の沽券とかプライドとかは、
夫婦の間でジャマなだけで、何のいいこともありません。

「妻がわからない」「女というやつはまったく変わった生き物だ」
なんて言っている人は、まだ「男は女より偉い」「女は男を立てるべきだ」と
思う気持ちがあるからこそ、わからなくなっているのです。
「女も男もそう変わらない」と思っていれば、
妻のことも急にわかりやすくなるはずです。
あるいは「女のほうがずっと偉くて男はかなわない」でもいい。
そう考えを変えてみれば、妻は実にわかりやすい。

小学生の頃を思い出してみると、だいたい女の子のほうが
言葉も発達していて、マセていました。
ケンカになって男の子が何か言おうとすると、
女の子がばばばっと三言も五言も言い返してくるので、カッとなって手が出てしまう。
「男の子ってバッカじゃないの」と女の子も思っているのです。

ところが12歳くらいから状況が変わってきます。
この頃になると女の子が自分で自分の能力をセーブするようになるのです。
弱い女の子を演じていたほうが得だということに気づく。
同級生を見ていると、弱そうで頼りなさそうな女の子を
助けたりかばったりする男の子が現れる。
そういう女の子のほうがモテることがわかってきます。
元気いっぱいで頭もよくて、スポーツ万能、同性の間でも人気者。
助けてあげる必要もないような女の子には男の子は寄りつきません。
少なくとも男の子よりできる女の子は敬遠されてきました。
どうも点数がよすぎるのも問題だ、男の子をこわがらせちゃ、
まずいんじゃないかと、自己セーブが始まるのです。
女性より男性のほうが思考力や想像力があって仕事に向いている
――この考え方も誤りでしかありません。
環境がそう強制してきただけなのです。

女性がなるべく秀でた男性をパートナーにしたがるように、
男性もなるべく秀でた女性とくっつこうとすればいい。
体力も知力も秀でた女性を探してくっついたほうが、人生は得に決まっています。
だいたいが、背の高い人は、小柄な人に、
色黒の人は、色白の人にひかれるものです。
それなのに、無能な男性だけは、自分より無能な女性を求めようとする。
ないものねだりこそが、人間の本能、種の保存の本能にかなっているはずなのに。

結婚前は弱そうで頼りなげに見えた彼女が、
結婚後数年たったらものすごく強くて行動的な女性だったことを知り、
「女って変貌するねぇ」……なんて夫がビックリすることもなくなります。
妻は変貌したわけではない。
最初からあなたよりずっと強くて、優秀だったのです。
頭がよくて表現力もあるからこそ、男の願望を読んで、
おとなしそうに見せることに成功していたのです。

劣等感を刺激され、その屈辱を晴らそうと理不尽に妻をいじめたりすると、
思わぬ力強い反撃にあい、「女のくせになんだ!」などと、
「男」を振りかざしはじめるともう最悪です。

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どうでしょう? 結構、面白いでしょ?(笑)
ほんと、「男の沽券」って、なんなのでしょうか。
これほど、夫婦間で邪魔になるものはありません。
女性が「女の沽券にかかわる」なんてこと、言いませんものね~。
結局、女の方が度量が大きいということなのかもしれませんね。

なんとなく、男の人って精神は子供のままで身体だけ大人になってるというか、
女の方が精神的な成熟が、いつまで経っても男よりも先を行っているというか、
結局“女優”っていうか。そんな感じなのでしょうか。(笑)

次回も、この本からご紹介したいと思います♪




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Last Modified : 2015-04-13