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2015-04-13 (Mon) 09:00

孤独のチカラーその2

さて、今日は前回の予告どおり、続きをご紹介しましょう。

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つるむ関係はいわば談合状態だ。
『とりあえずいまのままの自分でいい』という安きに流れて、
お互いに「いいよね」「いいよね」と入札価格を低く抑えたままで安心している。
だが、自分に期待するものが大きい単独者であれば、
談合して自分への入札価格を低くしてしまうことはなく、
非常に高めに設定するだろう。
そうして高くしてしまった自分を落札するには、いまのままでいいわけがない。
自分自身に大きな負担がかかっていくことになるが、
力を伸ばすためには不可欠の精神構造だと私は思う。

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ひとりの時間とは基本的に自分を鍛える時間、
何かを技に変えていくためについやす時間だと捉えておくべきだと私は思う。

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人は孤独なときにこそ力を伸ばすことができる。

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いつもメールや携帯で誰かとつながっていて、寝る直前まで手放せない。
そうした生活の中では、本当に一人になることは不可能だ。
するとその人は、自分の泉に水を蓄えることも、
泉から水を汲み上げることもできないのだ。
実際、人間には一人に戻る時間にほっとするという側面もある。
自分の時間をもつだけで、実はかなり精神的に安定するものだ。
人と仲よくやりたいと考えれば、ある程度つき合いも大事だろう。
しかし無理してまで周囲のあらゆる人とつき合う必要はあるのか、
立ち止まってみることをすすめたい。
そもそも現代人は人間づき合いと恋愛が人の頭を占めすぎていると、
私は思っている。
自分の中の地下水を汲み上げることは技である。
それが自在にできるようになると、他の人から見たときにも魅力になる。
何より、『いざとなったら一人でもいいのだ』と思える潔さは、安心感になる。

日本ではいま、知性や教養といったものをあまり魅力として捉えない傾向がある。
知性というものがいかに大切かが問われなくなってきたために、
わざわざ苦労して勉強しよう、教養を磨こうと努力しない人が増えている。
だが、これはおかしなことだ。本当は誰でも知性や教養のある人が好きなのだ。

知とは自分の地下深くにある澄んだ泉のようなものだ。
どんな人もひとりになってそこに身を浸さないと、
本当はずっと輝き続けることはできない。
そうして単独者として過ごす時間が、
他者が安易に入り込めないある種の気高さをつくることにつながるからだ。
そのために生じる孤独は、他人を排除し、孤立していくこととは全く違う性質のものだ。


教養を磨き、自分の価値を正確に見据えるためには、読書は欠かせない。
ひとりのときに本を読むというのはごく当たり前のように聞こえるかもしれないが、
本以外の娯楽が極端に増えている現代、
本を読むということを技にできていない人が実に多い。
読書をしている人としていない人とでは、十年、二十年たったときに、
人間としての魅力がまったく違ってきてしまう。

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“人は死から目を背けているうちは、自己の存在に気を遣えない。
 死というのもを自覚できるかどうかが、
 自分の可能性を見つめて生きる生き方につながる”

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人間にはそれぞれ固有の死があり、その死はいつやって来るかわからない。
だがラテン語に“メメント・モリ(死を思え)”という言葉があるように、
自分が死すべき存在であることを忘れなければ、
自分が時間的制約の中の存在であること、
つまり、生は限定された時間をどう生きるかという真剣勝負の場であることを
意識することができる。
本来的な自分の存在のあり方を考えるようになる。
それによって、できるだけいまを充実させようとし、
<現在>の意味が変わってくるということがあるわけだ。

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如何でしたでしょうか?
この本のご紹介を…と思っていたタイミングで、信州大学の学長の挨拶が話題となり、
「ちょうど、同じような内容だわ!」と、続けてご紹介できました♪

私は子供の頃から、本を読むことが好きですが、
一時期、少女マンガにはまり、数年間活字から離れていたこともあります。
でもやはり、中学3年生くらいからでしょうか、また活字にはまりだし、
そのまま、現在に至っています。

「目からの情報」が少ない本を読むということは、脳の訓練にも大変良いですし、
また、テレビから得られるのとは比べ物にならないほど、
多くの情報を得ることが出来ます。

私は意味もなく人とつるむよりは、孤独の時間の方が好きです。
皆さんは、如何でしょうか。




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Last Modified : 2015-04-13