さて今日は、新しい本のご紹介です。
今日からご紹介するのは、こちら。

デュラン・れい子さんが書かれた本なのですが、
以前、こちらの記事で別の本をご紹介したことがありましたよね。
今日から、この本の中で印象的だった個所をご紹介したいと思います。
===============
●自分の藩だけでなく、国のことも考える
日本で不思議なのは、自分の会社のことだけで頭がいっぱいになっていて、
政治への関心が薄い人が多いことだ。
自分の所属する会社、つまり藩のことは一生懸命考えるが、
その上の国のことを考えない傾向があるような気がする。
国のことを考えずに会社のことを考えられる時代ではないのに……と
ときどき歯がゆくなる。
自分には関係ないと思っているTPPや消費税が、
いつ明日の仕事に影響してくるのか知れない時代なのだ。
それは知識だけでなく、感覚の問題だと思う。
そういう人間を育てる教育が、大学でも企業でも行われているのだろうか?
ゴマメの歯ぎしりであるが、時々心配になる。
例えばフランスで食事に招かれると、食後は必ず政治の話になる。
この話をすると日本では「食卓で政治の話は、マナー違反なのでは?」と
おっしゃる方が多いが、それは初対面の人と接する“社交の場”でのことで、
親しい人たちが集まった場合とは違うのだ。
自分の会社のことを話す人は、ほとんどいない。
なぜなら、その場の人たち全部が興味ある話ではないからだ。
食後の政治論争は時には熱を帯び、深夜に及ぶことすらある。
コーヒーが終わって食後のブランデーが出され、それも終わると再びワインが出て、
双方ゆずらず二派に分かれてテーブルをたたく人さえ現れる。
私のフランス語では到底ついていけないし、
日本でこういう場面に出会ったことのない私は、最初はドギマギしたものだ。
つまり政治は自分たちにとって身近な問題だ、ということだろう。
そして議論は議論、意見の違いは意見の違い、
宴がお開きになれば仲良く方を組んで帰っていくフランス人たち。
日本との文化・習慣の違いを感じる一瞬でもある。
僭越ながら日本国中、「我が藩が大事」になってしまったら、
企業がコケる前に国がコケるかも……と考えてしまう私は、おかしいのだろうか?
つまり昔の坂本竜馬みたいな人間が、日本のビジネスの世界でも出てこないと、
グローバル化といわれる現代に、どんどん乗り遅れるような気がするのだが。
===============
海外生活をしたことのある方たちは、
「うん、うん」と思われるところもあったのではないでしょうか?
「国益」という言葉を、ここ数年よく耳にするようになりました。
前回の記事でご紹介した動画も、それに関係することだと思います。
私も、もっと日本人が政治に興味を持ち、
自分の意見を持つことも大切だと思います。
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●自分の藩だけでなく、国のことも考える
日本で不思議なのは、自分の会社のことだけで頭がいっぱいになっていて、
政治への関心が薄い人が多いことだ。
自分の所属する会社、つまり藩のことは一生懸命考えるが、
その上の国のことを考えない傾向があるような気がする。
国のことを考えずに会社のことを考えられる時代ではないのに……と
ときどき歯がゆくなる。
自分には関係ないと思っているTPPや消費税が、
いつ明日の仕事に影響してくるのか知れない時代なのだ。
それは知識だけでなく、感覚の問題だと思う。
そういう人間を育てる教育が、大学でも企業でも行われているのだろうか?
ゴマメの歯ぎしりであるが、時々心配になる。
例えばフランスで食事に招かれると、食後は必ず政治の話になる。
この話をすると日本では「食卓で政治の話は、マナー違反なのでは?」と
おっしゃる方が多いが、それは初対面の人と接する“社交の場”でのことで、
親しい人たちが集まった場合とは違うのだ。
自分の会社のことを話す人は、ほとんどいない。
なぜなら、その場の人たち全部が興味ある話ではないからだ。
食後の政治論争は時には熱を帯び、深夜に及ぶことすらある。
コーヒーが終わって食後のブランデーが出され、それも終わると再びワインが出て、
双方ゆずらず二派に分かれてテーブルをたたく人さえ現れる。
私のフランス語では到底ついていけないし、
日本でこういう場面に出会ったことのない私は、最初はドギマギしたものだ。
つまり政治は自分たちにとって身近な問題だ、ということだろう。
そして議論は議論、意見の違いは意見の違い、
宴がお開きになれば仲良く方を組んで帰っていくフランス人たち。
日本との文化・習慣の違いを感じる一瞬でもある。
僭越ながら日本国中、「我が藩が大事」になってしまったら、
企業がコケる前に国がコケるかも……と考えてしまう私は、おかしいのだろうか?
つまり昔の坂本竜馬みたいな人間が、日本のビジネスの世界でも出てこないと、
グローバル化といわれる現代に、どんどん乗り遅れるような気がするのだが。
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海外生活をしたことのある方たちは、
「うん、うん」と思われるところもあったのではないでしょうか?
「国益」という言葉を、ここ数年よく耳にするようになりました。
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私も、もっと日本人が政治に興味を持ち、
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Last Modified : 2015-06-13