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2015-06-16 (Tue) 09:00

大学でbe動詞を学ぶ国

今日も、昨日に引き続き、
あの本から印象的だった個所をご紹介したいと思います。

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●大学でbe動詞を学ぶ国

ある日本の知人は、
「日本は、ともかく教育で持っている国ですから」と強調する。
確かに昔は、そうであった。
なにしろ日本は、フランスに次いで世界で2番目に義務教育を実行した国である。
フランスでこの話をすると、誰もが「まさか!」と言う。
彼らは2番目はイギリスかアメリカと考えているのだ。
だが果たして今も、そうであろうか? 
現状は惨憺たるものがあると、私は思う。
なぜなら、ここ数年、日本に帰るたびに愕然としているからだ。
(略)
今の日本の中学生は、我々のころよりも学力が落ちている。
例えば2009年の「OECD 生徒の学習到達度調査」によると、
2000年代に入ってからは、どんどん落ちている。
これはOECD加盟国の義務教育の終了段階にある
15歳を対象にしたもので、「読解力」、「数学リテラシー」、
「科学的リテラシー」の問題解決能力を調べるものだ。
それで見ると、日本の生徒の読解力のなさが浮き彫りになってくる。
つまり数学の基本も、国語である。
そして「国語を介して自分なりに考え、理解する力は哲学で養われる」、
あるフランス人から言われた言葉が理解できたものだ。
(略)
どんなに日本の大学生の英語の実力が低いか、その例を身を持って体験したのは、
東京でアルバイトに頼んだ某女子大の4年生と出会ったとき。
ブルジョアの学校というイメージが強く、
卒業生には有名女性たちが名を連ねている大学である。
ところが、1年生の英語のクラスは、できるクラス、できないクラスに分かれ、
できないクラスはbe動詞からはじめるという。
Be動詞?中学1年の復習を大学でやるというわけだ。
「大卒」という肩書きを求めて、どの子も、どの子も大学と名がつく所を目指し、
親もそれを望むが、もともと勉強が好きではない子が大学に行っても、
勉強好きに変わるはずがない。
なぜ、こういうかと言うと、フランスでは
「大学へ行くのは勉強好きな子だけ」といわれているからだ。


●子どもに考える力を

フランスでは「大学に行かなくても、別にどうってことはない」と皆思っているし、
中学を出てすぐ働き始めることも多い。
愛する家族を養い、就職のあとの団らんを共にし、家族でバカンスに出かけ、
それで人生は十分だという人がたくさんいるのだ。
(略)
せめて高校までは、できるなら大学へ、
無理だったら専門学校だけでも……と言う日本の風潮は、
子どもの考えから生まれたものではない。
勉強が好きでない子にしてみれば、周りに強制されていると感じてしまう。
勉強嫌いが高校や大学へ行ったとしても、
勉強が好きになる確率はゼロに等しいだろうし、
アルバイトや遊ぶことに明け暮れて無駄な時間を過ごすのは目に見えている。
14歳で己を知るのはすごいことだと、しみじみ思ったものである。
そのうえ、フランスの子供たちは中学生でも高校生でも自分の意見を持っていると、
ここ4~5年、痛烈に感じるようになった。
それは自分で考えているからで、
その背景には「皆が行くから」という理由で自分の進路を決めないことがある。
それは、その子自身の考えであり、意志でもある。
しかしながら、14歳で進路が決められてしまうのは、ある面、マイナスを伴う。
日本だったら社会人になってから自分の実力不足を知って、
もう一度大学に行くということも簡単であるが、フランスの場合は難しいからである。
それにしても、自分の頭で考えて出した結論であるなら、
自分の一生を見据えてストレスもなく生きていける。
引きこもり、浪人、5月病、自殺、こういう日本の若い人たち特有の問題は、
自分で自分が見つけられず、その日その日を過ごしていくことへの苛立ちが
原因と見えるのは、私だけではないであろう。

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価値観や考え方の違いがあるわけですから、
日本とフランス、どちらが正解なのか?なんてことは、
まったくもってわかりません。
しかし、いろんな考え方が世界にはあるのだ…ということを知っておくことは、
無駄ではないような気がします。

「大学へ行って、何をするのか?」という目的さえハッキリしていれば、
大学進学も無駄ではないと思うのですが、
ただ何となく…という理由であれば、正直もったいないような気もします。
皆さんは、どのようにお感じになりましたでしょうか?




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Last Modified : 2018-07-01