与えられた情報に疑問を抱かない日本人

2015/06/19 (金)  カテゴリー/本のご紹介

さて今日も、あの本の中から、印象的だった個所をご紹介します。

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●与えられた情報に疑問を抱かない日本人

私は、ヨーロッパの人々が広告に対して疑いを持っていることを徐々に知った。
しかしながら大量生産・大量消費の高度成長期にあった日本は、
アメリカ式のコマーシャルが氾濫していき、
それを素直に受け入れていったと思える(ヨーロッパと比べて、ということであるが)。
テレビを見ていても、よく夫が「ああ、これは広告だよ」、
「これは広告だから」という言い方をしていたことを今も思い出すが、
人々は広告を冷めた目で見ていたと思う。
つまり誰かがモノを売るために作って流しているのだと、子どもでも知っていた。
それは広告が政治的プロパガンダに源を発していることに原因があることを、
だんだん私もわかっていった。

きっかけはドイツのミュンヘンに行ったとき、
ここがナチス発祥の地であったことを知った。
そのときのオランダ人の友達の言葉に、ショックを受けたものだ。
「ミュンヘンの人たちは、日本人に似てる。北のドイツ人とは、ちょっと違うんだ。
だから、ここからナチが生まれた」
「なぜなのか?」と問いつめる私に彼は、日本人もミュンヘン人もプロパガンダに弱い。
上から何か扇動されると、すぐに熱狂する国民性なのだと答えたものだ。
第二次世界大戦中の映画で見る限り、日本でもドイツでも、そしてイタリアでも、
指導者の一挙一動に歓声を上げる人々が映し出される。
オランダ人がプロパガンダを忌み嫌うのは、
広告の元がナチのプロパガンダであるからだと説明されて、初めて納得したものだ。

もちろん、そのことは日本で広告の仕事をやっていた私は
本で読んだりして知っていたが、「目的は異なるが、モノを売るのも思想を広めるのも、
情報を流すという意味では同じだ」とオランダ人が考えるということに、
改めて気づかされたのである。
ヨーロッパ人の広告への不信感は、情報を流す側への不信感、
つまり流れてくる情報を疑ってみるという姿勢に繋がっていったのだろう。
しかし日本では、やっと最近になってテレビなどのヤラセ問題が騒がれたりして、
そのまま鵜呑みにしないという傾向が現れ始めたところである。
残念ながら、遅すぎるとしか言いようがない。

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私も「だって、テレビで言っていたから…」と、
テレビの情報を信じて疑わない時代がありました。
しかし、「印象操作」「情報操作」が当たり前に行われていることを理解した今、
テレビや雑誌、新聞の情報を鵜呑みにすることはありません。
オランダ人のエピソードが書かれていたこともあり、
今日は、この個所をご紹介しました。
皆さんは、どのようにお感じになりましたでしょうか。



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