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2015-06-22 (Mon) 09:00

“文明の利器”に弱い日本人

さあいよいよ、今日で

日本人を操る8つの言葉 (oneテーマ21)


こちらの本からのご紹介は最後になります。
タイトルと中身の印象が違うのは、以前ご紹介した本でも言えることですが、(汗)
ともかく、1冊の本を読み終わったときに、心に何かが残ってくれていれば、
それで良いのではないかな~?と思っています。

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●“文明の利器”に弱い日本人

久しぶりに東京で、外国人グループと鍋を囲んだ。
日本映画が好きな面々で、中には在日30年以上という人もいる。
その夜の話題は映画だけでなく、
東日本大震災から福島第一原発事故へと移っていった。

フランス人の映画史研究家が語りはじめた。
「最近の日本人は、第二次大戦前と変わってきてしまった気がする。
それはなんだろうと考えているんだけど、たぶん、“文明の利器”じゃないかと思う」
そう言って彼は割り箸の袋に「文明の利器」と漢字で書いて、皆に見せた。
外国人ばかりであるが、全員これくらいの日本語はわかる。
「“文明の利器”って、文明開化の明治時代の言葉じゃないの?」
「そう、確かにレイコの言う通り。だけど日本人って、新しもの好きなのかな。
それとも機械に弱いのかな?それとも、機械に惚れちゃったのかな?」
明治時代の人が蒸気機関車や電機や自動車を見て驚くだけでなく、
憧れを持ってしまったのではないか?
だから文明の利器は、スゴイ!正しいものなんだという価値観が、
いつしか日本人の中に芽生えていったのでは?というのが彼の意見である。

すると、彼の奥さんが続ける。
「つまり信仰よね。一種の宗教。文明の利器への信仰、崇拝。
原子力発電という最新のシステムへの、妄信的な崇拝。
そして、それが自分たちの生活を豊かにしてくれるという夢。
それが、原発に事故が起こるはずがないという妄想に繋がった、そう私には見えるわ」
原発も一種の文明の利器かもしれないが、彼らには神への冒涜と映るのである。
一瞬、座はシーンとして、聞こえるのは、ふつふつ煮える鍋の音だけ。

若いフランス人女性が、考え深そうに口を開く。
「そう、日本人って、新しいものに怖がりもしないで飛びつく」
そして自分たちで改良して、オリジナルより優れたものを作ってしまう日本人。
しかし、オリジナルを作った側から見ると、“猿真似”としか映らない場合もある。
確かに日本人は創意工夫には長けているが、オリジナルを生み出すのはイマイチである。
その象徴がノーベル賞で、ここ数年は日本人受賞者が
うれしいニュースになってはいるが、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等に
水をあけられているのが実情だ。

例えばラジウムを発見したキュリー夫人は日本でも知られているが、
その長女も夫妻でノーベル賞を授与されている。
しかもキュリー夫人はポーランドからの移民である。このエピソードは、
フランスのノーベル賞の歴史のすごさを感じさせる。
創意工夫も大切であるが、欧米先進国はオリジナルを重んじる。
この事実を、もっと自覚しなくてはならないと痛感する。

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数回に分けてご紹介してきましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか?
私は若いフランス人女性の「日本人って、新しいものに怖がりもしないで飛びつく」
という言葉が、とても印象に残りました。確かに、その通りだと。
私は対極にある人間なのですが、(笑)
どうして皆がこぞって、新しいものに飛びつくのか本当に不思議でした。
日本は日本、欧米は欧米という考え方をすればよいのでしょうが、
振り返って考えてみる…ということも、大切なのではないでしょうか。




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Last Modified : 2015-06-22