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2016-05-14 (Sat) 09:00

被害者意識を持たない

さて今日も、あちらの本からのご紹介を。
「後悔しない生き方」をするために、何が必要なのか。
印象的だった個所を、どうぞご覧下さいませ。

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17 被害者意識を持たない

中学二年で少年団に入ったとき、
最初に体験した行事は「哀れみのゲーム」だった。
リーダーによると、ほとんどの人がこのゲームのやり方を熟知し、
困難に直面すると熱が入るという。
このゲームに興じると、人びとは自分の状況にほとんど責任を持たなくなり、
後悔していることについて不平を言い、まるで被害者のように振る舞う。
たとえば、当然もらえるはずのものがもらえない、物事がうまくいかない、
いつも損ばかりさせられている、運に恵まれずに不遇をかこっている、などなど。
リーダーはこのメンタリティーを「被害者意識」と呼び、
本当の被害者とはっきり区別した。
彼はこう断言した。
「こういう人は自分を被害者とみなしているが、
 本当は自分の状況を変える能力を持っている。
 ところが、どういうわけかそれができないと思い込んでしまっているのが実情だ」
次に彼はメンバーたちに
「自分はなんてかわいそうなんだ」と感情を込めて不平を言う練習をさせた。
そうすることで、この「病気」にかかっている人が
周囲の人にとってどれだけうっとうしいかを理解させようとしたのだ。
さらに、被害者意識を持つ子どもがよく口にする不平の具体例を紹介した。
「親が悪いから、こんなことになってしまった」
「先生の教え方が悪いから、テストで悪い点をとった」
「コーチの指導が悪いから、試合で活躍できなかった」
そしてそのセリフを言ったあとで、
「自分はなんてかわいそうなんだ」と嘆かせるのだ。
この奇抜な練習はたいへん印象的で、今でもはっきり覚えている。

その後、子どもだけでなく大人も哀れみのゲームに興じる傾向があることに気づいた。
被害者意識を持つ大人は、自分が損な役回りを演じさせられていると感じ、
絶えず不平を言う癖がついている。
よくある不平として、「こんなに頑張って働いているのに認めてもらえない」
「こんな状況では生計を立てることはできない」
「ほかの人たちはみんな楽しそうに暮らしているのに、自分だけ不幸だ」
「どの人からもばかにされている」などがある。
こういう人は自分を哀れむ気持ちでいっぱいで、後悔しながら生きている。
自分が被害者だという気持ちが強すぎて身動きがとれず、
人生も積極的に切り開こうとしない。
おまけに、こういう人は一緒にいても全然楽しくない。
では、どうすれば被害者意識を捨てることができるのか。
その出発点として、人はみな、自分が直面している状況に対する
反応の仕方を変える力を持っていることに気づかなければならない。
たとえば、今日うまくいかないことがあった、仕事に不満を感じている、
人間関係の問題を抱えている、目標が達成できそうにない、といった状況を
どう処理するかは、完全に自分次第である。
その原因の外的な要素ではなく内的な要素を探そう。
他の人を責めたり、勝手な言い訳をしたり、無力な人物を演じたりしてはいけない。
自分が不平を言っていることに気づいたら、すぐにやめよう。
自分の状況に責任を持ち、適切な解決策を考えよう、
それを実行すれば、やがて道が開けてくるから、後悔する必要がなくなる。

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なんだかんだ、自業自得であることが起こっているにもかかわらず、
その自覚がなく、自分のことは棚に上げて人のせいにする人っていますよね。(汗)
なんでも被害者的にとらえていると、前に進めないんですよね。

「状況をどう処理するかは、完全に自分次第」
「その原因の外的な要素ではなく内的な要素を探そう」
「自分の状況に責任を持ち、適切な解決策を考えよう」
「それを実行すれば、やがて道が開けてくる」
確かに、その通りだと思います。
いつまでも被害者でいる限り、道は開けないのです。



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Last Modified : 2016-05-14