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Top Page › 本のご紹介 › 心の平安
2016-06-17 (Fri) 09:00

心の平安

さて、この前からご紹介しているのが、

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)


こちらの本。
皆さん、興味を持って記事を読んで下さっていますでしょうか?
今日は、また続きのご紹介を…。

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◆心の平安を保つため

こんなふうに話し合いを拒否するのは、後ろめたい気持ちがあるとか、
自信がないという理由によることが多いのだが、
攻撃欲の強い人は、それを決して認めようとしない。
あくまでも否認しようとする。
否認は、ごまかして、現実を多く隠す、最も原始的な防衛メカニズムである。
他人には明白であるように見えることでも、「そんなこと言ってない」「やってない」
「知らない」「記憶にない」「誤解しているんじゃないの」などの言葉で、
「存在しなかった」ことにしようとする。
葛藤を感じなくてもすむようにして、心の平安を保つためである。
あなたが事実を突き付けても、壁にぶつかるだろう。
いくら証拠を見せても、攻撃欲の強い人は、
せいぜい一部しか認めようとしない可能性が高い。
自分にとって都合がいいように思いこんでいることが少なくなく、
そういうふうに過去の出来事を再構築しようとするような場合さえある。
こういうことは、突き付けられた事実が、
攻撃欲の強い人の自己愛を傷つけるような類のモノであるほど、起こりやすい。
誰だって、自分は間違いなど犯さない賢い人間だし、
心優しい善人だと思い込んでいたいのだから、当然と言えば当然である。
(略)
そのため、やっかいな事実を否認するだけでなく、
ときには捻じ曲げて、自分が種をまいたもめ事や不和であっても、
その責任が相手にあるかのような言い方をすることもある。
たとえば、妻に暴言を吐いたり暴力を振るったりする夫が、
離婚協議の際に、
「文句を言うのはやめろ。おれは何もしていない。
 おまえがいつも変なふうに受け止めるんじゃないか。
 おまえがおれを挑発するから、おれはいつもイライラするんだ」
などと妻を責めるような場合が典型である。
加害者と被害者の立場を逆転して、
離婚の責任をすべて妻に押し付けようとしているわけである。
(略)
これは、自分の内部の感情や問題から目をそむけて無視したまま、
居心地の良い世界に浸っていたいからである。
そのため、前の章でも説明したように、「悪」をすべて外部の他人に「投影」して、
自分自身は「無垢」であるかのようにふるまうわけで、
まさに自己愛のなせるわざである。

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発達障害の人と定型発達者の人の間には、
この「言った言わない問題」というのが、必ず存在します。
なので、著者の見解が必ずしも正しいのかどうか、よくわかりません。
単なる“人格や性格の悪い人”という前提でなら、あり得るでしょうが、
脳に何らかの問題を抱えている人も、同様のことをするわけで…。
性格なのか、生まれつきの特性なのか、
精神科の領域のものについては、専門家でも診断が分かれるところです。
とにもかくにも、「自己愛」の強い人には、本当に困ってしまいますよね。(汗)





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Last Modified : 2016-06-17