正義を振りかざす

2016/06/27 (月)  カテゴリー/本のご紹介

さて今日は、『他人を攻撃せずにはいられない人』からのご紹介、
最終回になります。
それでは早速…。

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◆スッとするために正義を振りかざす

インターネットは、誰かの誹謗中傷にあふれた世界である。
ほんの小さな悪事でも、まるで鬼の首でも取ったかのように大きく騒ぎ立てる。
自分の意見と違う人がいると、徹底的に論破して
その人の人間性まで否定しようとする。
相手が成功している有名人ともなれば、攻撃はますます激しくなる。
ネットから始まった騒動が大きくなり、マスコミに取り上げられることも珍しくない。
最近特に増えているのは、「正義」を振りかざして相手を追及するやり方だ。(略)
全ての騒動に参加している人がどれだけいたかは知らないが、
他人の悪を叩いた人は総じて次のような快感をえたのではないだろうか。
「悪を叩いてスッとした。楽しかった」
なぜ悪を叩くとスッとするのか。
それは悪を叩くことによって、「自分には悪がない」というふりをし、
自分自身の悪を否認できるからである。
しかも、自分が否認した悪を外部の他人に転嫁する、
つまり攻撃対象の他人に「投影」しているのだ。
これまで、ルールや一般常識、マナーから
一度も外れたことがないという人はいないだろう。
車の制限速度を1キロもオーバーしたことがない、通学路で寄り道したことがない、
人の陰口を言ったことがない、他人を傷つけたことがない。
そんな人はほとんどいない。
誰だって多かれ少なかれ、「悪」に手を染めたことがあるはずだ。
にもかかわらず、自分が悪を糾弾するときは、
そんなことなどなかったかのように他人を容赦なく叩く。
これはネットユーザーのことだけを言っているのではない。
ニュースキャスターやテレビのコメンテーター、マスコミの記者なども、
自分のことを棚に上げて非難することが珍しくない。
他人の不倫を非難していながら、実は自分も不倫をしていた。
飲酒運転を批判しておいて、実は自分も飲酒運転をしていた。
こんな矛盾は珍しいことではない。一般社会でも同様である。
自分のミスを棚に上げ、部下のミスを執拗に責める上司。
外で不倫をしておいて、妻の浮気を疑う夫。
れらの攻撃メカニズムはみな同じである。
こんなふうに攻撃する人たちは、無意識のうちに、
先ほどの「投影」をしている。」
自分が持つ「内なる悪」を外部に追い払おうとしているのだ。
自分の嫌な部分、内なる悪があるからこそ、
他人の悪を見つけるとそれを排除し、
自分があたかも正義であるかのようにふるまってしまう。
つまり、正義と悪はわれわれの中では表裏一体なのであり、
自分に何かやましいこと、負い目を感じていることがある人ほど、
他人を攻撃してスッとする快感に浸ろうとするのである。

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「ネット社会」になってから、だれでもが「攻撃」できるようになり、
自分のコンプレックスやストレスのはけ口として、
誰かの誹謗中傷が氾濫する時代となりました。

ネット社会のみならず、最近のテレビや雑誌などのマスコミが、
自分自身は棚に上げて、「正義」を振りかざし、
徹底的に誰かを叩き潰そうとする様は、見ていて大変不愉快なので、
私はテレビのない生活がとても快適です。(笑)

最近、図書館に本を返しに行った時、
図書館の前である政治団体の支援者たちが、
自分たちの正義に凝り固まった主張を繰り返しているのを見ました。
「自分たちが一番正しい」との思い込みの強さには、本当に驚きです。
自分たちとは違う考えを一切認められず、「攻撃対象」とみなし、
まるで「極悪非道人」であるかのような扱いをする人たち。
世の中は、いろんな価値観や考え方の人たちが存在しており、
それぞれ意見が対立する部分も当然ありますが、
相手を徹底的に潰そうとする言動は、大変不愉快です。

「正義」は、ある場面では「理想論」でしかないこともあるでしょう。
また、時代や立場によって、全く逆の「正義」も存在するでしょう。
「自分だけが正しい」という考え方は、却って問題を大きくしてしまう
…という可能性もあるのではないでしょうか。

「自分がスッとすればそれで良い」という、
他人を攻撃することによって快感を得る行為は、本当に愚かだと思います。




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