視聴者をミスリードするマスコミ

2016/08/30 (火)  カテゴリー/本のご紹介

さて、今日からご紹介するのは、こちらの本。

「依存症」社会 (祥伝社新書330)



依存症は病気である…との考えに基づき、色々な観点から病理を探る1冊。
オランダから帰ってきて、日本は特に何かに依存しないと生き辛い社会なのでは?
…と思わされることも多く、このタイトルが気になって読んでみました。

今日はその中から、マスコミに関して書かれていたところが印象に残ったので、
ご紹介したいと思います。

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第3章 誤解を広めるマスメディアの大罪
●視聴者をミスリードするマスコミの責任
生活保護受給者のパチンコや、禁止薬物の再犯、
アルコールによる事件と依存症とのかかわりについて
一般の人がほとんど知らないのは、マスコミに大きな責任があります。
テレビも雑誌も、当事者のモラルの欠如や意思の弱さ、
恩を仇で返す行為と非難するばかりで、
依存症という病気にかかっていると報じることはまずありません。
ましてや、薬物やギャンブル、アルコールに依存する者に必要なのは
「治療」であるというメディアは皆無に近い。
そのため、薬物やギャンブル、アルコールに依存する者は、
社会の落伍者という風潮が広がり、世間もそのような目で見ることになります。
私はこれまでテレビの危険な洗脳について警鐘を鳴らしてきました。
(略)
テレビが演出する単純な問題設定や過度な一般化、二者択一の結論などは、
視聴者の認知機能を低下させていきます。
その結果、善悪や好悪など物事を感情的に判断する
極端な思考に走りがちになります。
このような思考が広がると、
世論は単純で極端な方向に誘導されやすくなってしまいます。
「生活保護費でパチンコを打つなら、生活ほどなど不要だ」
「生活保護の不正受給があるから社会保障費が足りなくなるんだ。
失業は自己責任なのだから、生活保護などやめてしまえ」といった
乱暴な議論が幅をきかせるよういなるのも、
テレビによって視聴者の認知脳が壊されているからです。
冷静に考えてみればわかることですが、生活保護費を不正受給しているのは
ほんの一握りの人たちであり、
生活保護費をもらってすぐにパチンコ屋に入りびたるような人たちは
何度もいうように病気です。
それなのに、不正受給者やギャンブル依存症の受給者を
過度にクローズアップすることによって、
生活保護受給者全体が悪であるかのような印象を国民に与え、
生活保護制度自体に問題があるかのような雰囲気をつくりあげているのです。
(略)
生活保護受給者や保護費が増大しているのは、
不正受給者やギャンブル依存者が問題なのではなく、
むしろ不況から脱せない経済運営の責任であり、
低所得者により負担を強いる政策のせいです。
それなのに、マスコミはこのことを指摘せず、
あたかも不正受給者やギャンブル依存者によって、
生活保護制度が破綻に追い込まれているような印象を与える報道を繰り返しています。
これではマスコミは恣意的に視聴者をミスリードし、
権力者と結託して問題の本質から視線をそらしているといわれても仕方ありません。
(略)

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これまでに何度もこのブログで、マスコミの問題点について言及してきました。
今日ご紹介した中の、
「テレビによって視聴者の認知脳が壊されている」という個所は、
私も強く同意させられました。
生活保護云々を話題にするつもりはありませんが、
「依存症」が病気であること、また視聴者を洗脳するような報道方法、
そういったことが問題であるように思いました。

まだご紹介したいところがありますので、続きは次回に。




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