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2016-09-04 (Sun) 09:00

無知なコメンテーターの無責任な発言

さて今日も、前回からご紹介し始めた『「依存症」社会』から、
マスコミに関する記述で印象的だった個所のご紹介です。
それでは早速ご覧下さい。

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●無知なコメンテーターの無責任な発言

元タレントTが再販で逮捕されたとき、
何人もの芸能人が彼の罪を断罪し、意思の弱さに起こり、
手を差し伸べたのに裏切られたことに対して腹を立てていました。
ワイドショーのご意見番として陣取るコメンテーターたちも同様で、
彼の人格を問題として取り上げ、モラルが欠落していることに対して、
憤りの言葉を並べていました。
私の知るかぎり、テレビのコメンテーターの中で、
「あれは依存症という病気なので、きちんと治療しなければいけない」
と述べていたのは、テーブ・スペクター氏ただ一人です。
やはり彼はアメリカ人なので、
依存症は病気であるという認識を持っていたのだと思います。
しかし、依存症の問題に限らず、
テレビのコメンテーターたちの質も悪さは目を覆うばかりです。
ワイドショーでは、芸能ゴシップばかりではなく、国民に直接関係する政策や
しっかりとした考察が求められる事件なども取り上げられますが、
多くの場合、まったく的外れなコメントに終始します。
専門家でもなければ、プロフェッショナルでもない芸能人や元アナウンサーといった
人々のコメントですから、多少ピントがずれているのは仕方がないにしても、
その無知さと不勉強ぶりは目に余ると考えているのは、
けっして私だけではないでしょう。
怖いのは、テレビという非常に影響力の大きいメディアで彼らが語る言葉が、
事実として、あるいは知識人の見解として世間に流布していき、
「それが常識」という雰囲気が形成されてしまうことです。
テレビでコメントを発する人たちは、
その点についてあまりにも無自覚であるといわざるをえません。(略)
芸能人やタレントは、医者でもなければ、
精神医療について詳しい知識をもっているわけでもありません。
そのような人間でも、テレビの中で発言することは、
一般の人々に驚くほど受け入れられ、浸透していくのです。
それがテレビの怖さです。
芸能ゴシップ以外は、それぞれ専門家を呼んで、
論点をわかりやすく解説してもらうなどすればいいと思うのですが、
ある種の話題についてはそれもできない事情があります。
一般の人はその事情をまったく知らずに、今日もテレビの洗脳をうけているのです。

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先月、女優の高畑淳子さんの息子さんである、高畑裕太さんが事件を起こしました。
私はここ数年、精神科領域に関する専門書を数百冊読んでおり、
ある障害についての研究を進めていますが、
彼については以前から、この障害の可能性について疑いを持っていました。

今回、テレビをよく見ている母から聞いた話では、
こういった障害について専門的な知識を持ったコメンテーターが出演している番組では、
「生まれつき脳に問題があって、普通とは違う性欲がある場合がある」
「母親の育て方やしつけ方には関係がない」などというような内容のコメントを
されていた…ということを聞き、少しホッとしました。

世間には、私たちが全く知らない(知識がない)障害特性を持った人たちがいます。
それが、“診断基準”に当てはまらない、いわゆるグレーゾーンである場合、
「障害者」ということにはならないわけですが、それでも特性は持っているわけです。
その特性が影響して、事件に発展する…ということは、これまで何度も、
私たちは報道を通して見てきていますよね。
 *例えば、こんなブログ記事がありました。

また、Wikipedia で見てみると、こんな項目がありました。
“認知症による脳の障害が異常性欲の原因となったケースは多々あり、
 また、側頭葉や前頭葉がリビドーを司るとされており、
 これらへのダメージ(または手術)などによって、
 異常性欲や凶暴性などの行動異常が見られることがある。
 また、月経周期や幼児期における男性ホルモンが
 異常性欲に関係しているとされている”とありました。

私が研究している障害も、脳に問題があるケースなのですが、
やはり、脳の発達に問題があったり、脳に損傷があったりすると、
認知や判断、行動に問題が生じることが多いという印象を持っています。
ようするに、自分のことを自分でコントロールする能力が、
一般の人たちに比べて低い(弱い)ということだろうと考えています。

テレビやラジオで好きなように、好きなことを話している人たちには、
専門的な知識は皆無と言っても良いと思います。
だからこそ、「テレビに出ているんだから、本当のことを言っている」…と、
コメンテーターを盲信するのではなく、
「彼らも自分と大差ないのだ」ということをわかったうえで、彼らのコメントに対し、
「この人はこう思ったわけね~」と受け取るのが妥当ではないでしょうか。
つまり、コメンテーターの言ってることは「適当なのだ」という事実を認識する、
専門家面をしていても、その実どこまでわかっているのか信用できない、
…というような、受け取る側の認識を変えておく必要があるように思います。




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Last Modified : 2017-07-03