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2016-09-09 (Fri) 09:00

メディアが作った社会

今日も、『「依存症」社会』という本の中から、
印象的だった個所をご紹介したいと思います。
またしても、マスコミに関する記述の個所になります。

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●メディアが依存症を否定する社会をつくりあげた
薬物依存やアルコール依存になるのは、自分の意志が弱いから、
ダメな人間だからという論調でマスコミが報じるために、
日本では依存症になるのは自己責任という考え方が一般的になってしまいました。
逆にいうと、覚せい剤やギャンブル、
アルコールにのめりこむ人を病気ととらえる発想がありません。
アメリカをはじめとする欧米の先進国では、これらは病気と考えらえれ、
それに対する治療と、治療に結びつける啓蒙、そして予防のためのさまざまな活動
(広告規制や報道の自殺予防ガイドラインなどを含む)が盛んに行われています。(略)
日本では、依存症やうつ病など精神科にかかる病気になるのは恥だとみなされて、
誰もそれを認めようとしません。
そのため、依存症やうつ病の兆候があったら
精神科を受診しようということにならないのです。
この風潮をつくりだした責任の一端はマスコミにあります。
日本のマスコミは、ちょっとした事件で数人が亡くなることには大騒ぎをしますが、
その数百倍、いやもしかすると数万倍の死につながる依存症や自殺については、
自己責任という扱いなのです。
わざとではないにせよ、自分たちの不勉強が
どれだけの死に結びついているのかがよくわかっていないようです。
自殺については、完全に精神状態が正常で、
本当に自分の意思で死ぬ人がいるのかどうかさえ疑わしいといわれています。
少なくとも自殺の八割は、何らかの心の病(多いのはうつ病、アルコール依存症、
統合失調症)がからんでいるとされています。
マスコミは、凄惨な殺人事件の犯人が統合失調症で
精神科に通院歴があるということばかり強調し、
統合失調症の人間があたかもきわめて危険な存在であるかのように報道しますが、
殺人を犯す者の十倍以上ともいえる患者が、
自ら命を絶っているという現実についてはほとんど触れてきませんでした。
適切な治療を受けてさえいれば、死なずにすんだ人も多いと思います。
私がマスコミ、とくにテレビメディアに大きな疑問を投げかける理由がここにあります。
ある現象の一面だけをことさら大きく取り上げて、
その裏に隠れているもっと影響の大きい問題を無視するのはなぜでしょうか。
不勉強ということもあるでしょう。
厳しい視聴率競争のために、
視聴者を釘付けにできるセンセーショナルな話題でなければ
取り上げにくいということもあるでしょう。
しかし、こと依存症に限っては、もう一つ理由があると考えています。
テレビ局の人間が意識的に依存症の話題をタブーにしているかどうかは別にして、
少なくとも無意識に依存症を取り上げづらいと感じる理由があるのです。
それは「広告」という、
マスコミがもっとも気を遣わなければならない領域にかかわる問題です。

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私自身、結婚するまでは全く縁のなかった心療内科に、
何度も通院しないといけないほど、精神的に追い詰められていた時間が長かったので、
精神科にかかる…ということに抵抗感があるのは、本当によくわかります。
しかし「依存症」というものが病気であり、本人の意思では治らないということ、
その事実を社会が理解しておくというのは、大切だと思います。
しかしながら、このことについて何故マスコミで取り上げられることがないのか、
何故いつまで経っても社会的認知度が上がらないのか、
その裏のからくりについても、私たちは把握しておかなければならないでしょう。




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Last Modified : 2016-09-09