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2016-09-14 (Wed) 09:00

「依存症」社会から脱するために

さて、今日と次回で、

「依存症」社会 (祥伝社新書330)


この本のご紹介も終わりになります。
それでは早速…。

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第6章 「依存症」社会から脱するために

●「依存症」を、意思の問題ではなく病気だと理解すること
最後に、ここまで説明してきたような「依存症に依存する社会」から
日本が脱するためにとるべき道を具体的に提言しておきたいと思います。
依存症を克服するためには、何度も強調して述べているように、
「依存症が病気」であるということを認識することが重要です。
意思が弱いから抜け出せないのではなくて、
依存症という病に脳を支配されているから抜け出すことができない
ということを知らなければなりません。
(略)
喫煙者が肺ガンになった場合、タバコが悪いのではなく、
喫煙していた人の体質が悪いというでしょうか。
そんなことはありません。
我々はタバコを問題視します。
だから、タバコに高い税金をかけて価格を高くしたり、
禁煙を呼びかける啓蒙活動をおこなったりして、
タバコの危険性を訴えているわけです。
さらにいうと、タバコをやめられないのは
意思の問題ではなく依存なのだという認識も広まり、
その治療を医師が行っていることも広く知られるようになりました。
(略)
タバコであれ、高血圧であれ、
一割、二割の確率である病気になる可能性があると、
その原因となるタバコや高血圧を何とかしようという話になりますが、
依存症だけは原因ではなく
「なった人間」が悪いということにされてしまいます。
(略)
そして、依存症になるのは
本人の責任ではないという理解も広げていく必要があります。
本人が悪いのではなく、依存の原因となるものによって
依存症が引き起こされるということになれば、
依存症になってしまった人は、喫煙者が禁煙治療を受けるように、
医療機関で治療を受けようとするでしょう。
依存症者を治療に向かわせるには、
本人の人格を否定するような風潮を改めていかなければならないのです。

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「依存症」というものが、病気であると私たちが認識すること、
そして、本人の意思が強い弱いではなく、
“脳が支配されている”ことが、抜け出せない原因だということを、
私たちが認識し、正しい治療に導く必要があるのでしょう。

次回で、この本のまとめとなります。
しばらく、お待ち下さいませ。




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Last Modified : 2017-07-03