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2017-02-24 (Fri) 09:00

意思力の差=年収の差

先日からご紹介しているあちらの本に関する記事ですが、
今日で最終回となります。

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○自分の脳の回路を変える手っ取り早い方法
ミラーニューロンの働きに通じる話ですが、
小説を読むと脳が変わるという実験があります。
アメリカの大学の研究で、たとえば泳いでいる人の描写を読むと、
脳が実際に、自分が泳いでいるかのような反応をするというのです。
そして、その効果は長く続き、あまり泳げないような人でも、
イメージトレーニングのごとく、
脳に泳いでいるような感じがする回路ができるのです。
ちょっと面白いでしょう。
だから、本というのは手軽に多くの経験が楽しめる、
とても便利な装置なのです。
実際に会うことは難しかったり、
歴史上の人物だったりして会うことができないような人の思考も、
自分の中に、その人物の思考回路をつくることができるのです。


○意思力の差=年収の差
意思力の強さが、いかに将来において大きな利益をもたらしてくれるのか、
それを証明した「マシュマロ実験」と呼ばれるものがあります。
4歳時点ですでに差がついていて、その差は中年になるまで
人生に影響を及ぼしている、という有名な実験です。

この実験ではまず、被験者として呼ばれた4歳の子を、
お菓子を用意した実験室に招きます。
このときマシュマロが使われたので、マシュマロ実験といわれています。
そのうえで、「お姉ちゃんはちょっと用事があるから15分待っててね。
15分後に帰ってきてまだお菓子がそのまんま残っていたら、
もう一皿あげる」などと言って、実験者は部屋を出て行き、子供を1人にします。
すると、約7割の子供は待ちきれずにお菓子を食べてしまいます。
しかし、残りの約3割の子供は、食べないで取っておくのです。
食べずに我慢した3割の子は、
机の下にお菓子を隠したり、見ないようにしたりなど、
子供なりに食べたいという衝動が起きないよう工夫をしたのです。
つまり、15分待てば2皿もらえる、ゲインが倍になるということを計算して、
自制心を駆使することができているわけです。

そしてその子たちの14年後、18歳時点で、
日本でいうセンター試験みたいなアメリカの入試テスト「SAT」の成績を見ると、
なんと我慢できた子と我慢できなかった子の得点差は
平均で210ポイントもあったという結果になりました。 
我慢できて、自制心を発揮した子のほうが、圧倒的に成績が良かったのです。
さらに驚くべきことに、40年後の44歳の時点で追跡調査もなされていて、
年収と社会的ステータスを比べると、やはり我慢できた子のほうが高かったのです。
我慢できたり、計画を立てて行動したりということが得意な個体のほうが、
より利得の高い人生を送ることができる、
すなわち生存に比較的有利であるということがこの実験で証明されたわけです。

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まず、前半部分について。
私はここ数年、猛烈な勢いで読書を続けていますが、
つくづく、「読書の素晴らしさ」を痛感しています。
得ることや刺激を受けることが多いのはもちろんのこと、
やはり、「脳が活性化している」という実感があるからです。
私はやはり、紙媒体の本を読むのが好きです。
ぜひ皆さんも、読書癖を付けられたら良いのではないかと思います。

そして、後半。
この本を読むまで、「マシュマロ実験」というものは知りませんでした。
「自制心」が大切だということは、皆さんも良くご存知ですが、
ここまではっきりと追跡調査で、「自制心のあるなし」で、
その後の差がついてしまうということが出ていたとは…。
お子さんを育てる上で大切なことは、人それぞれだとは思いますが、
「自制心」を育てることは、無駄なことではないかもしれません。
ちなみに私は子どもの頃から、「我慢すること」を身に付けさせられてきました。(笑)
母親の口癖は、「よそはよそ、うちはうち」。
一人っ子の私ですが、大抵のものは買ってもらえず、従兄妹のお古をもらったり、
お誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントまで待たされました。
その甲斐あって、今では「自制心」を容易に働かせることが出来るようになりました。
皆さんは、如何でしょうか?




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Last Modified : 2017-02-24