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2018-06-26 (Tue) 09:00

私はここ数年、きちんとヨガをやったことはないのですが、
「呼吸法」については、わりと研究しています。
そして、それに付随する形で、瞑想についても調べています。
今日は、そんな私がとても興味深く読んだ個所を…。

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《「禅」とはディヤーナの日本語訳であって、
 それは「言語による表現の範囲を超えたる思想の領域に、
 瞑想をもって達せんとする人間の努力を意味する」
                   (小泉八雲『異国情緒と回顧』からの引用)。
 その方法は瞑想である。
 しかして、その目的は、私の領解する限りにおいては、
 すべての現象の底に横たわる原理、能うべくんば絶対そのものを確知し、
 かくして自己をばこの絶対と調和せしむるにある。
 かくのごとく定義してみれば、この教えは一宗派の教義以上のものであって、
 何人にても絶対の洞察に達したる者は、現世の事象を脱俗して、
 「新しき天と新しき地」とに覚醒するのである》
ここは、かなり難解な部分です。
「禅」の目的は瞑想をすることであり、
自己を「絶対」と調和させることだ、と言っていますね。
ここで言う「絶対」とは何か。
たとえば、キリスト教において神は絶対でしょう。
神を追求する過程において、人間はそれぞれの環境、
すなわち時間と空間を通して、自己の意識を深化するものです。
つまり、どの宗教に限らず、「絶対」を追求するかぎりにおいて、
人間はそれぞれの環境に基づく内的必然性を通して、
自己の意識を深化するものである、ということなのです。
「絶対との調和」とは、自己の意識を深化する、
すなわち深く考え、寛く感じる心を持つということです。
そうすることで、一段の高みに到達できる、と新渡戸先生は説いています。
(略)

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<< >>で囲まれた個所は、『武士道』からの引用部分。
それに、李登輝氏が解説をしているというところです。
まあ、李登輝氏の解説自体も、相当難解かもわかりませんが。(笑)

私はここ数年、禅寺や坐禅にとても興味を持ち、
宿泊体験とかやってみたいな~って、よく思うようになりました。
小泉八雲の「禅」の説明、とても上手いですよね。わかりやすい。

“「禅」の目的は瞑想をすることであり、 自己を「絶対」と調和させること”
李登輝氏が書かれていたように、「絶対」が「神」であるとするならば、
これは、瞑想を通して、人と神が調和することが禅の目的といえます。
また、聖書にも
「人生の真の目的と目標、神こそそれである」という言葉があります。

“宗教に限らず、「絶対」を追求するかぎりにおいて、
 人間はそれぞれの環境に基づく内的必然性を通して、 自己の意識を深化する”
とあるように、やはり大切なのは、自己の意識を深化する、
つまり、自己を掘り下げるという作業がとても大切なように思います。
その作業を通して、“深く考え、寛く感じる心を持”ち、
その結果、“一段の高みに到達できる”わけです。




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Last Modified : 2018-06-26