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2018-12-13 (Thu) 09:00

やり抜く力

今年最後にご紹介するのは、こちらの本。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける


きっと、皆さんはご存知なのでしょうね。
どうやら、世界的ベストセラーだそうなのですが、私、知りませんでした。(汗)
たまたま図書館で出合って、タイトルに興味を持ち借りたんです。
376ページありますので、わりと読みごたえのある部類に入ると思います。

興味深い内容がたくさん書かれていたので、
この中から印象的だった個所をご紹介したいと思います。

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PART1 「やり抜く力」とは何か? なぜそれが重要なのか?
第4章 あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?
●「究極的関心」が目標に方向を与える
(略)
たとえば、「朝8時までに家を出る」のは下位の目標で、
「定時に出勤する」という中位の目標を達成するための手段にすぎない。
「なぜ定時に出勤するのか?」時間を厳守するため。
「なぜ時間を厳守するのか?」一緒に働く人たちに敬意を示すため。
「なぜそれが重要なのか?」よいリーダーになるため。
このように自分に対して「なぜ」を問いかけると、
つねに「~するため」という答えが見つかる。
やがてピラミッドの頂点、すなわち最上位の目標にたどり着くだろう。
最上位の目標は、他の目的の「手段」ではなく、
それじたいが最終的な「目標」なのだ。
心理学では、これを「究極的関心」と言う。
私はこの最上位目標を、その下に続くすべての目標に
方向性と意義を与える「コンパス」だと考えている。

●偉大な人とふつうの人の決定的な違いは「動機の持続性」
(略)
偉人たちと一般の人びとの決定的な相違点は、
つぎの4つにまとめられる。(略)
コックスは4つの指標を「動機の持続性」と名付けた。
そのうちの2つは、グリット・スケールの「情熱」の項目にほぼ当てはまる。
〈遠くの目標を視野に入れて努力している(その日暮らしとは正反対の態度)。
 晩年への備えを怠らない。明確な目標に向かって努力している〉
〈いったん取り組んだことは気まぐれにやめない。
 気分転換に目新しさを求めて新しいものに飛びつかない〉
残りの2つは、グリット・スケールの「粘り強さ」の項目にほぼ当てはまる。
〈意志力の強さ、粘り強さ。いったん目標を決めたら守り抜こうと心に誓っている〉
〈障害にぶつかっても、あきらめずに取り組む。粘り強さ、根気強さ、辛抱強さ〉
総括として、コックスはつぎのように結論を述べている。
「知能のレベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、
 知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より、
 はるかに偉大な功績を収める」
(略)

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最初のパート。
――自分に対して「なぜ」を問いかけると、
   つねに「~するため」という答えが見つかる。
   やがてピラミッドの頂点、すなわち最上位の目標にたどり着くだろう。
   最上位の目標は、他の目的の「手段」ではなく、
   それじたいが最終的な「目標」なのだ――
これは、私がここ数年で実際に経験したので、真実だとの確信があります。
孤独の中、自分自身とひたすら向き合って、対話を繰り返すことによって、
最終的に、自分の人生を懸けて目標とするものが何なのかを見つけ出すのです。
それが見つかりさえすれば、これからどう生きるべきなのかの指針が与えられ、
自分の人生をぶれずに歩んでいくことができるようになります。
自分自身との対話を軽視していては、いつまで経っても
人生の究極的目標が見つからず、どう生きていけば良いのかわからないのです。

そして、後半部分。
「遠くの目標を視野に入れて努力している」「明確な目標に向かって努力している」
「いったん取り組んだことは気まぐれにやめない」とありましたが、
これは、本当に大切なことだと思います。
目の前のことにばかり関心が向いていては、人生が終わりかけた頃に、
「あれ? 自分はいったい、何を成し遂げたのだろか?」ということになりかねません。
長期的視野に立ち、ただ只管に目標に向かって歩み続けること。
これができるかできないかで、人生が大きく変わるのだろうと思います。
「粘り強さ、根気強さ、辛抱強さ」についても書かれていましたが、
歴史に名を残した偉大な人たちは、ほぼ全員が、
この能力に長けていたのではないでしょうか。
飽きっぽい、根気のない、忍耐力のない人たちには、
「成し遂げる」ということは、本当に難しいこととなってしまいます。
最後に書かれていた
――「知能のレベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、
   知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より、
   はるかに偉大な功績を収める」 ――
というのは、真実です。
だから、私も諦めず、粘り強く自分の目標に向かって努力し続けようと思います。




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Last Modified : 2021-01-03