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2019-05-27 (Mon) 09:00

揺るぎない自信を育む

あっという間に、令和元年の初月ももう終わり。
早いですね~。

今月、私はなかなか劇的で充実した時間となりました♪
令和の最初の月、平成で溜まりに堪った“澱”のようなものを捨て去り、
新たな人生の1歩を踏み出したような、清々しさがあります。

さて、今日からご紹介するのはこちら。

がんばらなくていいんだよ


比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者で、大阿闍梨として有名な、
故・酒井雄哉氏の本です。

この著者の本は、これまで数冊読んでいますが、
今回ご紹介するのはこちらの本です。

では、いつものように、印象的だった個所を。

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第三章 揺るぎない自信を育む
●厚情をかけすぎると、自立心がなくなる
(略)
親がお土産を選び終えて「帰ろう」と言うと、子どもは「これ買って!」と言うんだよ。
「そんなの、いいの。家にあるからええ」と親が言うと、
親がトットットットッと向こうへ行っても、子どもは「イヤーッ」と叫んで、
その場で泣きわめき続けていた。
親はしょうがないと思ったんだろうね。
戻ってきて、子どもが欲しがっていた物をとうとう買ってしまったんだ。
僕はそれを見ていて、
「あの子が大人になったとき、
 自主性や自立性が十あるうちの三ぐらいしか育っていないまま、
 あとは人に寄っかかって、騒いで頼みこむことで、
 自分を救ってもらおうとする人間になってしまうんじゃないかな」と思ったんだ。
最近の子どもは、騒げばなんとかなるという考えが、
幼少期からできてしまっているんだよね。
(略)
戦後のまだ貧しいころは、なかなか欲しいものも買ってもらえなかった。
たとえば本屋さんで、「こんなほんがあるのかぁ。読みたいな。
だけど親は買ってくれないし、お金も小遣いもない。
それじゃあ、立ち読みで今日はここまで読んで、明日また続きを読みに来よう」と
本屋さんに通って立ち読みをしている途中で、
その本が売れてしまって続きが読めなくなったら、本当に残念だと思うよね。
そして、本が欲しいと思った気持ちは、何年経ってもずっと心のどこかにあるんだ。
だから、自分の子どもや孫が何か欲しがっているのを見ると、
自分が学生時代に本を欲しがった気持ちを思い出して、
目の前の子どもとそのときの自分がだぶって見えるんだよ。
自分の気持ちが乗り移ってしまうから、
「いま、あいつもそんな気持ちでいるんじゃないかな」と思って、
いじらしくなってしまう。
それで、つい買ってあげてしまうんだよね。
祖父母や親が、自分のできなかったことをしてあげようと、
子どものためにお金をどんどん使うんだ。
(略)
子どもはそんなことをしてもらっているうちに、周りの人に寂しそうな姿を見せれば、
みんながなんとかしてくれるんだと思うようになるんだな。
そういう子は、大人になっても、ちょっと困ると、自分で難局を開いていくのではなく、
すぐに親や兄弟のところへ行って助けてもらうんだ。
そういう意味で、甘やかされて育った子は、何でも人に頼ってしまう危険があるんだよ。
結局、自信がない子や自立心のない子が育つというのは、
甘やかして育てた親にも責任があるんだよね。
だから、子どもが駄々をこねはじめたときには、「またはじまったか!」と親が怒って、
子どもの要求を突っぱねないといけない。
子どもが「なにくそ、このおやじ! いまに見ていろよ。働いて自分で買ってやるわ!」
と思うくらいの根性を、植えつけるように育てていけばいいんだよ。
厚い情けだとか、情を表す「厚情」という言葉があるけど、
ベタベタしたり、甘やかしたりするだけが愛情や人情ではないんだ。
相手の言うことをなんでも「はいはい」と聞くのではなく、
必要に応じて突っぱねるという、「薄情の道」があることを忘れてはいけないよ。
薄情の道を選ぶことは、長い目で見たら、その子のためになるんだからね。
(略)
大人が薄情の道を選んだとしても、子どもがへこたれずに、
反骨精神やハングリー精神を培えれば、それはどちらにとっても人情の道になるんだよ。
怒るときは怒って、正すときは正してやるのが本当の人情だと思うからね。
(略)

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如何でしょうか?
この話に登場する子供と同じような育てられ方をした方も、多いかもしれませんね。
私は、全くの逆の育てられ方でしたが…。(笑)

私は、こういう育てられ方をした男性が大人になった時、
自分の思い通りに妻が従わないことに腹を立て、
身体的暴力やモラハラを、平気で繰り返した揚句、
自分が先に手を妻に出したにもかかわらず、
「あっちが先に手を出したんだ! 俺は被害者だ!!」と虚言を言い触らし、
まるで妻が加害者であるような印象操作を巧みに行い、
世間を味方につけ、本当の被害者である妻を窮地に追いやる天才とも言える、
「DV・モラハラ夫」が出来上がってしまうのだということを、確信しています。

「駄々をこねさえすれば、自分の要求は通る」という誤った確信を抱いて育つと、
本当に、ろくな大人になりません。(涙)
結婚前に、そういうところを見抜くことができればいいんですけどね~。
こういう人間は、結婚までは
「純粋で朴訥で、嘘なんてつけなさそうな」面しか見せないので、
大抵の女性は、すっかり騙されてしまうのだろうと思います。

私は子どもを産んでもいないし、育てもしていないので、
偉そうなことは言えませんが、今子育て真っ最中のお父さん、お母さん方、
また、おじいちゃん、おばあちゃん方も含め、
どうか、DV・モラハラ夫になるような息子さんを、作らないで頂きたいと思うのです。
つまり、今日ご紹介した個所にあるように、
「自信がない子や自立心のない子が育つというのは、
 甘やかして育てた親にも責任がある」ということを、是非肝に銘じて頂きたい。

「ベタベタしたり、甘やかしたりするだけが愛情や人情ではない」
「相手の言うことをなんでも『はいはい』と聞くのではなく、
 必要に応じて突っぱねるという、『薄情の道』があることを忘れてはいけない」
「薄情の道を選ぶことは、長い目で見たら、その子のためになる」
という、著者の言葉を是非、心のどこかに刻んで頂ければと思います。

将来、息子さんや娘さんが、幸せな家庭を築けるかどうかは、
子育てに関わる全ての人たちの「本当の人情」にかかっているのです。

私は、駄々をこねようが、何をしようが、欲しい物は自分で買わないと
手に入らないような育て方をされたおかげで、(笑)
反骨精神やハングリー精神が、相当強い人間になりました。
男性が「守ってやりたい」と思うような魅力には欠けているかもしれませんが、
でも、一人きりで、自分の足でしっかりと立って、
つまり「自立」して生きていけるだけの精神力が備わっています。
人間は、一人で生まれ、一人で死んでいくのです。
だから、「自信」「自立」というものは、とても大切だと思います。




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Last Modified : 2019-05-27