老人を捨てる社会

2020/07/19 (日)  カテゴリー/本のご紹介

時間というものは、本当にあっという間に過ぎ去ってしまいますね。
また随分と間があいてしまいました。

今回はいよいよ、瀬戸内寂聴さんのご本のご紹介、最終回となります。

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第四章 世情に抗する
●老人を捨てる社会
(略)
六十年前、アメリカは日本を占領したとき、こんな小さな島国が、
どうして世界一の強国アメリカを相手に、
あれほどしぶとく戦えたのかということを研究したのです。
その結果わかったのは、日本の家族の絆の強さが、
国の強さにつながっていたという事実です。
そこで彼らは、日本の家族制度を、たたき壊してやろうと考えたのです。
マイホーム主義を奨励し、核家族を称揚し、
個人主義と競争を至上の価値とするアメリカ式の民族主義を、
日本人の意識にすり込んだのです。
(略)
日本の家族制度の良さ、義理人情とか親子の絆といった美徳は、
壊滅的な打撃を受けました。
日本の哲学が失われたのです。
こうして行き過ぎた個人主義、利己主義、
競争至上主義の世の中ができあがったというわけです。
昨今の犯罪は、これらの特徴をすべて備えています。
貧困とか信条とか、公的なことが原因ではなくて、
あの人が気に入らないとか、もっとお金がほしいとかいった、
むき出しの欲だけが犯罪の原因となっているのです。
仏教ではよく極楽や地獄の話をしますが、今のこの世こそ地獄であり、煉獄です。
日本は世界でも有数の自殺大国です。
OECD諸国の中では自殺率ナンバーワンで、毎年三万人もの人が亡くなっています。
(略)

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オランダから日本に戻り、最初に取り組んだのが近現代史の勉強でした。
日本の教育はどうしたわけか、世界に飛び出す日本人に必須というか、
最重要と思われる近現代史を軽視しているような感じがします。
実際、私はオランダで生活していて、
この近現代史についての自分の無知を思い知らされたため、
帰国後、明治天皇辺りの専門書から、戦争関連についての専門書など、
様々な本を読み漁り、教科書には載っていない実際の状況なども含め、
自分なりに勉強を重ねました。

現在の愚かな日本を作り出した責任は、アメリカにあるのではありません。
もちろん、アメリカの狡猾な策略に、純粋な日本人が嵌められたとも言えるでしょうが、
日本人の“愚かさ”にも大きな責任があると私には思えます。

新渡戸稲造の『武士道』や内村鑑三の『代表的日本人』は、
岡倉天心の『茶の本』と並び、
世界を股にかけて働く日本人の必読書と言われていますが、
戦争に負けるまでに日本人がどのような哲学をもって生きていたかを知るために、
是非、全ての日本人が読むべき良書だと思います。
まだ読んでおられない海外在住日本人の方がおられましたら、是非お勧めします。

著者の言う
「今のこの世こそ地獄であり、煉獄です」
という言葉、重みを感じますよね。
そういえば、昨日、俳優の三浦春馬さんが自殺をなさいましたね。
テレビのない生活を始めて久しいので、私自身はあまりピンとこないのですが、
芸能に日常的に接している方にとっては、衝撃的なニュースだったのでしょう。

今の私は、他人からの評価など一切気にせず、
自分の価値観に基づいて、自分らしく毎日を生きられていることに感謝しています。
私の存在を大切に思っていてくれる人々に囲まれ、
私の仕事ぶりを高く評価してくれる上司や同僚にも恵まれ、
毎日が幸せと笑顔に満たされており、感謝感謝の日々が続いています。
私の言うこと、やることが、周りの人たちを笑顔にしていくことを
実際に自分の目で確かめられる仕事ができていることにも、本当に感謝です。

世間の価値観に振り回されることなく、
自分軸をしっかり持って、その日その日を生きられていることに感謝し、
「当たり前」のことが実は「当たり前ではない」ことに気づき、
自分がこの世に生まれてきた使命を全うすることに注力することができれば、
人生に悲観せず、満足してこの世を去っていけるように思います。

ということで、こちらの本のご紹介はこれにておしまいです。




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